ロス山火事でレイカーズHCの自宅が焼失 ウォリアーズHCの実家も…「町は完全に消滅したかのよう」

山火事で大きな被害を受けたパシフィックパリセーズ地区（AP）

　米スポーツ専門局ESPNのシャムス・シャラニア記者は9日（日本時間10日）、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した大規模な山火事により、レイカーズのJJ・レディック・ヘッドコーチ（HC、40）の自宅が焼失したと報じた。少なくとも5カ所で発生した山火事のうち、被害が最も大きいとみられる高級住宅街パシフィックパリセーズに自宅があり、家族は避難済みだという。

　八村塁が所属するレイカーズは9日にダウンタウンのクリプトドットコム・アリ－ナで予定していたホーネッツ戦を延期すると発表した。代替日は後日発表される。レイカーズは声明で、「この想像を絶する状況で被害を受けた全ての方々に心を寄せています。また、救急隊員の方々や。最も必要な時期に団結していただいた皆さんに感謝申し上げます。今夜の試合は、今日最も重要なことに集中するため日程を変更させていただきます」と発表した。

　NBAではウォリアーズのスティーブ・カーHC（59）のパシフィックパリセーズにある実家も焼失した。カーHCによると、90歳の母アンさんは避難して無事だという。カーHCは敵地デトロイトでのピストンズ戦を前に取材に応じ「あそこは私の故郷です。あそこ出身の友人はほぼ全員、家を失いました。子供の頃に住んでいた家や高校もなくなりました。町は完全に消滅したかのようです。幸いなことにほぼ全員が逃げることができました」と感傷的に語った。

　NBAではクリッパーズのカワイ・レナードが、避難した家族と合流するためチームを一時離脱。　ロサンゼルスのプロスポーツでは8日（同9日）にクリプトドットコム・アリーナで予定されていたアイスホッケーNHLのキングズ―フレームズが延期となった。一方、ダウンタウン南西イングルウッドのソーファイ・スタジアムが本拠のフットボールNFLラムズは9日、13日のバイキングズとのプレーオフを予定どおり開催すると発表した。