名門復活へパナソニック・松浦隆己内野手が新主将に就任 入社2年目の22歳「チームに勢いつけたい」
スポニチアネックス / 2025年1月10日 12時19分
名門復活の舵取りを託されたのは、入社2年目を迎えた松浦隆己内野手(22)だった。新チーム結成とともに主将に就任。昨季は74年に日本選手権が開始されて以降、初めて都市対抗とともに2大大会出場を逃しただけに、松浦新主将は雪辱を期す今季への思いを口にした。
「昨年は都市対抗と日本選手権ともに出場することができなかったので、まずは出場することを目標にします。自分自身は2年目ということで若手ではありますが、必要以上に気を使っていてはチームは良くなっていかないと思う。同年代だけではなく、先輩方も巻き込んでいって、チームに勢いをつけていけられたらと思います」
神戸国際大付(兵庫)、亜大でも最上級生時には主将を経験。新任の中本浩監督が抜てきの理由を「学生時代にキャプテンを務めた選手が多いせいか、いい子が多い。そういう大人しい雰囲気を変えたいと思った時に、松浦に任せようとなりました」と明かしたように、練習中、一際大きな声でナインを鼓舞する姿は重責を担うにふさわしい。主将として年長者への接し方は「難しい部分もあります」と語るが、先輩の選手たちも松浦ら若手がプレーしやすい環境をつくることに腐心する。そんな先輩たちの力も借りながら、若手、中堅、ベテランの一体感を醸しだし、チーム力を高めることに集中していく。
亜大では勝負強さを買われ、3年秋から4番を任された。4年秋のリーグ戦では中大・西舘(現巨人)から左越えソロ。4年間でリーグ戦通算41安打を放ったが、入社1年目の昨季は打撃で壁にぶち当たった。日本選手権近畿地区最終予選では3試合で「6番・一塁」としてスタメン起用されたが、7打数無安打。「打たないといけないという思いが先行しすぎました」。悔しい経験を糧に、2年目に向けてミート力を高めることに重きを置くが、守備、走塁も疎かにすることはない。
「バッティングが持ち味ではありますが、守備、走塁を鍛えていかないと試合には出られない。サードで勝負したい気持ちもありますが、キャプテンが試合に出ないことには示しがつかないと思いますので、試合に出られればどこでも良いというぐらいの割り切った気持ちで、どのポジションでも任せていただけるようやっていきたいと思います」
プレーヤーとしての成長を誓う一方で、チームの勝利のためであればポジションにはこだわらない。全身全霊を注ぐ覚悟で挑む2025年シーズン。生まれ変わったパナソニックを、抜群のキャプテンシーを誇る松浦がけん引していく。
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