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阪神・坂本 開幕戦勝利へ“難敵”小園封じだ 「いっぱい痛い目にあってますけど。大いに警戒して」

スポニチアネックス / 2025年1月11日 5時16分

ノックをうける阪神・坂本(中央)(後方は左からヤクルトの山田、中村悠、ソフトバンクの藤田悠)(撮影・岸 良祐)

 2年連続の開幕マスクを狙う阪神の坂本誠志郎捕手(31)が10日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで、ヤクルト・中村悠平捕手(34)らと行う合同自主トレをスタートさせた。3月28日からの今季開幕カードは広島3連戦(マツダスタジアム)。警戒するのは、昨季阪神戦でチームトップの打率・292を記録した小園海斗内野手(24)だ。ともに今回の自主トレに参加している難敵を封じ、開幕星奪取を宣言した。

 オフシーズンにも関わらず、その名を耳にした坂本の目は、ライバルを射ぬくような鋭さに変わった。

 「いいバッターだし、穴も少ない。昨年もいっぱい痛い目にあってますけど、同じようにやられるわけにもいかないし、開幕から当たる。大いに警戒しながらいかないと」

 小園は昨季、阪神戦でチームトップの打率・292をマークした難敵。マスク越しの至近距離で幾多のせめぎ合いをしてきたのが、他ならぬ坂本だ。

 「早いカウントから勝負できるし、“甘い”っていう球は、なかなか僕のミットに収まることはない」

 バッテリーの出はなをくじく積極性と、失投を逃さない確実性には、手を焼かされてきた。今季も、開幕カードで激突する広島の主軸を担うことが確実。“小園封じ”が、シーズン白星発進への近道になることは明白だ。

 その小園は、今回、ともに自主トレに励むメンバーでもある。汗を流しながら対話もできるとあって、ひそかな分析も可能だろう。さらに、ヤクルト・中村悠、ロッテ・松川ら捕手が6人集結していることから「みんなで小園の対策を練ってもいいのかな。自分の幅を広げることにもつながる」と、他球団の“頭脳”も参考に、その封じ手を増やすことにも意欲を示した。

 昨季はキャリア初となる開幕マスクを務めたが、チームは敗れ、カード負け越しも喫した。そのリベンジにも燃えており「(開幕戦は)絶対勝った方がいいし負けていいってことはない。しっかり3試合を戦う準備をし、いいスタートを切る考えを持ってできたら」と言葉に力を込めた。

 「チームの中心になって野球をやっていきたい。藤川監督になって1年目でしっかり責任を持って野球をやらないといけないと思っている」。“快幕星”に照準を定め、虎を勢いに乗せる。(遠藤 礼)

 ≪2年ぶり松山自主トレ≫

 ○…坂本は、2年ぶりに松山での自主トレに参加した経緯について「(昨年)悔しい思いをして、もう1回ちゃんと1月につくって(から)やろう、という思いから、お願いして」と明かした。「甲子園とは違う狭い球場(神宮)で野球やっているのは考え方も違えば、参考になることもある」と経験、実績ともに豊富なヤクルト・中村悠とは対話を重ねて“引き出し”を増やす算段。また、この日はソフトバンク・藤田悠、ロッテ・松川に持ち味のフレーミングを伝授するひと幕もあった。

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