日本ハム・伊藤大海 引き当てた「大吉」から大航海へ！新球「キックチェンジ」で打倒ソフトバンク

大吉のおみくじを見せる伊藤（撮影・高橋　茂夫）

　大航海へ、吉兆のおみくじゲットだ。日本ハム・伊藤が11日、エスコンフィールドで自主トレを公開。初詣で引いた大吉は、9年ぶりのリーグ優勝を思わせる内容だった。

　実家の北海道鹿部町へ年末年始に帰省。初詣は隣町の函館市・函館八幡宮へ参拝した。毎年、大吉が出るまで繰り返すおみくじ。4度目で「これだ、と。財布に入れてお守りにする」という最高の内容をゲットした。くじには「風吹けば　風ふくままに　港よしと　百舟千舟　うちつどいつつ」の和歌。「流れに身を任せれば、周囲と力を合わせながら多くの幸運が訪れる」という意味で、今季のチームスローガン「大航海は続く」につながる「港」や「舟」が入った。八幡宮は「武運」の神、さらに函館八幡宮は「航海」「漁業」の守り神を祭っている。年末年始、趣味の海釣りで57センチのアイナメを釣り上げるなど、早くも御利益の兆しがある。

　すでに本拠地開幕戦となる4月1日のソフトバンク戦先発が決定。昨年は2位に躍進したが、13・5ゲーム差をつけられたリーグ王者だ。この日のキャッチボールでは、チェンジアップの握りからボールに中指の爪を立てる新球「キックチェンジ」を披露。昨年、ソフトバンクとのCSファイナルS第1戦で、スプリットを痛打された反省から「引き出しを増やす意味でも、緩急がキーになる」とスプリットよりも球速が遅く、変化が大きい新球習得を目指す。

　中6日なら交流戦まで9週中4度、ソフトバンク戦に登板することになる。昨季は6試合で4勝1敗。「そこに勝たないことにはどうしようもない」。目標に掲げる沢村賞へ、打倒ソフトバンクのかじを取る。（田中　健人）