王将戦第1局副立会・神谷八段 相掛かりは「藤井さんが苦戦してる印象」「永瀬さんは意識?」
スポニチアネックス / 2025年1月12日 10時13分
将棋の藤井聡太王将(22)=7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第1局が12日午前9時、静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で始まった。
先手永瀬、後手藤井で対局開始。互いに飛車先の歩を伸ばし合い、戦型は相掛かりとなった。この展開について副立会の神谷広志八段(63)は「ここ半年くらい、藤井さんは相掛かりに苦戦している印象」と話した。
神谷が挙げたのは、昨年7月に渡辺明九段(40)と指した王位戦第2局、11月の広瀬章人九段(37)との「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の2局。いずれも藤井は後手番。相掛かりの将棋で敗れている。
藤井と永瀬はこれまで公式戦で千日手指し直し局を含む27回対戦があり、そのうち15回が角換わり。相掛かりは22年7月の棋聖戦第4局以降指されていなかった。「相掛かりになるのは珍しい」と神谷。「藤井さんの最近の棋譜を見て、永瀬さんは意識して相掛かりを選んだかもしれません」と語った。
タイトル戦で過去3度戦ってきた藤井と永瀬だが、2日制で相まみえるのは初めて。ともに切磋琢磨(せっさたくま)し合う練習相手として知られる両者が、今回盤上でどのような“生きざま”を見せるのか。注目のシリーズが開幕した。
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