阪神・畠、新天地1年目は「50試合登板を目標に」自主トレ公開で決意 昨年現役ドラフトで巨人から加入

＜阪神・畠自主トレ公開＞鳴尾浜球場で自主トレを公開した畠（撮影・須田　麻祐子）

　昨年12月の現役ドラフトで、巨人から阪神に加入した畠世周投手（30）が12日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを公開した。

　新天地へ「ドキドキというかワクワク、これからやっていくぞ、という気持ちが強くなっています」と決意新た。21年に主に中継ぎとして52試合登板（4勝3敗1セーブ）の実績を誇る右腕は移籍1年目へ向け「50試合登板を目標に頑張っていきたい」と意気込んだ。

　この日はダッシュなどに加え、ブルペン投球も敢行。約30球を投げ込み、順調な調整ぶりを示した。一昨年の現役ドラフトで阪神から巨人に移籍した馬場から新天地の情報も仕入れており、「“しっかり走る”ということは言われていたんで、その辺に合わせて準備していきたい」と前を向いた。

　「まずは、しっかり自分がどういう選手だというのをアピールしていきたいなと。今までジャイアンツで教わったことというのを、ここでしっかりと発揮できたらチャンスはあるかなと思って。しっかり、まずはアピールというのを目標に、やっていきたいなと思います」。2月1日からの春季キャンプでのアピールを期し、言葉に力をこめた。

　【畠に聞く】

　――2025年という新しい1年が始まった。新年を迎えた今の思いを。

　「新天地ということで、昨日（11日）、初めてきて、その時はすごい不安が大きかったんですけど、今はすごいドキドキというか、ワクワク、これからやっていくぞ、という気持ちが強くなっています」

　――関西のファンの印象などは。

　「昨日、実は入口を間違ってしまいまして、ファンの方にちょっと助けていただけた。温かくしていただけているなと思います」

　――今日は、球場までの導線などは。

　「今日は何ともなかったです」

　――東京からこっちに移動してきて、関西での生活というのは少しずつ慣れてきたか。

　「まだ2日目なんでなんとも言えないですけど、これから慣れていくんじゃないかなと思います」

　――今回の自主トレはどんなテーマで取り組むのか。

　「しっかり100パーセントの状態でいけるよう、しっかりアピールしていけるように準備していけたらいいなと思います」

　――ブルペンでも今日は30球くらい投げたと思うが、どんなことを考えて。

　「まだ傾斜に入って2回目なんで、とりあえず、その傾斜の感覚になれるというのと、出力の方向がどっちに向いてるのかなど確認して、上げていきたいなと思います」

　――ダッシュもかなり入念にやっていた。

　「そうですね。ジャイアンツにいた馬場選手がもともとタイガース。“しっかり走る”ということは言われていたんで、その辺に合わせて準備していきたいなと思っています」

　――かなりバタバタした年末だったと思うが、年末年始はどのように過ごしたのか。

　「1月1日からもう動いてたんで、そんなゆっくりしていた、というのはあまりなかったです」

　――藤川監督の期待も大きい。キャンプ、開幕に向けての取り組みは。

　「まずは、しっかり自分がどういう選手だというのをアピールしていきたいなと。今までジャイアンツで教わったことというのを、ここでしっかりと発揮できたらチャンスはあるかなと思って。しっかり、まずはアピールというのを目標に、やっていきたいなと思います」

　――例年より練習の強度は強めなのか。

　「投げることに関してはちょっと強いんですけど、それ以外はいつも通りです」

　――投げるのが早い意図は早めに仕上げてアピールにつなげたいというのがあるのか。

　「そうですね」

　――藤川監督と話したか。

　「いえ、まだ会ってないんで。ちょっと1番ドキドキですね」

　――新天地での1年目シーズンの目標は。

　「今年は中継ぎで、ということを言われているので、50試合登板を目標に頑張っていきたいなと思います」

　◇畠　世周（はたけ・せいしゅう）1994年（平6）5月31日生まれ、広島県出身の30歳。近大福山高から近大を経て16年ドラフト2位で巨人入り。1年目の17年に先発で6勝。21年途中から救援に回り、自己最多の52試合に登板。通算119試合19勝12敗2セーブ、防御率3・21。1メートル86、82キロ。右投げ左打ち。