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野口健氏 ヒマラヤで感じる温暖化の影響「標高5000でハエがブンブン」「氷河溶けて村1つ消えた」

スポニチアネックス / 2025年1月12日 15時30分

野口健氏

 アルピニストの野口健氏(51)が12日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP(日曜後1・30)に出演し、30年間登り続けているヒマラヤで如実に感じる地球温暖化の影響について語った。

 WHOによると、2030~50年の気候変動で暑さや栄養不足による年間死者数は約25万人に達する見込みと発表。日本でも2100年には暑さで毎年1万5000人が亡くなり、このままの状況で推移すると大阪や東京では夏には42℃に達すると予想されている。

 過去に「55回くらいヒマラヤに行っている。ヒマラヤが家みたいなもの」と話す野口氏は20年前と明らかに違う山の様子を報告。「2000年のころ、標高5000メートルくらいのところにエベレストのベースキャンプでハエがブーンと来たんです。みんなびっくりして“5000メートルでハエかー”って。国際ニュースになったくらいでした。あれから20年経って、今は普通にブンブン飛んでます」と語った。さらに深刻な事態も。「学生のころはダウンで登っていました。雪もサラサラだったから雨具はいらなかったんです。でも最近は6000メートルでも雨が降る。さらに氷河がどんどん溶けて、水が流れて、湖ができるんです。それがどんどん拡大して、去年ついに決壊して、村がひとつ消えたんです」と衝撃的な事実も紹介した。

 「ヒマラヤは短期的にすごいスピードで影響を感じる。氷がなくなるんでわかりやすいですよね」と語る野口氏。「だからね、今はあんまりヒマラヤ行かない方がいいですよ。危険だから」と忠告すると、出演者らから「誰も行かないよ」と突っ込まれていた。

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