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【玉ノ井親方・視点】照ノ富士は悲観するような相撲内容ではない

スポニチアネックス / 2025年1月12日 19時55分

<初場所初日>照ノ富士(右)を肩透かしで破る若隆景(撮影・郡司 修) 

 ◇大相撲初場所初日 ○若隆景(肩透かし)照ノ富士●(2025年1月12日 東京・両国国技館)

 3場所ぶりに復帰した照ノ富士は、体の張り自体は悪くなかった。

 ただ、半年近くも本場所から離れていたせいで動きが硬かった。足が前に出ず上体だけで取っていた。苦肉の策で相手の腕をたぐろうとしたが、若隆景にうまく回り込まれ、肩透かしで引っ張り込まれて土俵に手をついた。

 横綱は勝つのが当たり前の立場。その絶対的存在が簡単に敗れてしまうと、周囲の目は厳しくなる。最近の照ノ富士は休場が少なくないだけになおさらだ。ただこの日の取組を見る限り、悲観する内容ではない。体つきも糖尿病を患っているようには見えない。どちらかといえば若い大の里の方が大銀杏を結った視覚的な影響でほっそりと見えるほどだ。

 初日は緊張感もあって足が前に出なかったが、取組を重ねていけば相撲勘も戻ってくる。序盤戦をどう乗り切るかが今後を占うポイントになるだろう。(元大関・栃東)

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