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大友愛さん長女が高校バレーで日本一 海外挑戦も視野 指揮官が賛辞「世界に羽ばたいていく」

スポニチアネックス / 2025年1月13日 4時32分

<バレーボール全日本高校選手権最終日女子決勝 共栄学園・下北沢成徳>第3セット、得点が決まり喜ぶ共栄学園・秋本美空(中央)(撮影・小海途 良幹)

 ◇バレーボール第77回全日本高校選手権決勝 共栄学園3―0下北沢成徳(2025年1月12日 東京体育館)

 男女の決勝が行われ、大友愛さん(42)の長女の秋本美空(みく、3年)擁する共栄学園(東京)が3―0で下北沢成徳(東京)を下し、05年度以来19大会ぶりとなる3度目の優勝を飾った。1メートル84の長身を誇り、23年には日本代表登録メンバーにも選ばれたロス五輪の星は両チーム最多35得点をマークし、大会最優秀選手に選ばれた。男子は駿台学園(東京)が大会史上2度目の3連覇を果たした。大会は09年までの高校総体の記録を引き継ぐ。

 センターから、相手ブロックの上をぶち抜いて勝利を決めた。2―0で迎えた第3セット。秋本は25点目を自ら奪った。主将でエース。仲間からの2度の胴上げは、まさに信頼の証。「落ちそうで怖かった」という言葉とは裏腹に、その顔には笑みが浮かんだ。今大会や高校総体の東京予選で敗れた強敵を3年間の集大成の舞台で圧倒し、初の日本一を飾った。

 「思っていたよりも楽しくて、いい試合ができました。良い形で終わることができて凄くうれしいです」

 1メートル84の長身が注目を浴びるが、魅力は強打だけではない。ブロード(移動攻撃)など緩急をつけた攻撃に加え、センター、ライト、レフトとどこからでも打てる。高校進学後にはレシーブにも参加。構えから見直し、自主練も含めて強化してきた。「好きな選手は高橋藍選手。ああいうレシーブもスパイクも凄い選手になりたい」。全ては将来、世界で戦うため。この日も準決勝に続く両チーム最多35得点。中村文哉監督(37)は「見ての通り大エース。これから世界に羽ばたいていく」と称えた。

 世代No・1のエースだが、素顔は18歳。真っ先に感謝を伝えたい相手は母だった。普段は茨城の自宅から、時に午前5時台の電車で通学する。そんな中、早朝からお弁当を作って送り出してくれた。精神面でもお手本。「お母さん凄い強気なんですけど、LINEとかで気持ちの持ち方とかを連絡してくれる」。愛さんも優勝が決まると、涙を流して喜んだ。

 関係者によると、今後は海外挑戦を視野に入れている。「代表に選ばれて活躍したい。次のオリンピックに出たいと思っています」。28年ロス五輪の星は、まだまだ伸び盛りだ。 (中村 文香)

 ◇秋本 美空(あきもと・みく)2006年(平18)8月18日生まれ、神奈川県出身の18歳。母の影響で小2で競技を始め、東京・共栄学園中を経て共栄学園高3年。U18、19、20と世代別の日本代表に選ばれ、23年には16歳で日本代表登録メンバーに選出された。名前の由来は「美しい心を持った子に育ってほしい」との思いと愛さんの好きな「空」から。お弁当の好きなおかずは春巻き。ポジションはアウトサイドヒッターで最高到達点は301センチ。1メートル84。

【男子は駿台学園が3連覇】

 駿台学園が大会史上2度目の3連覇を飾った。ストレートでの貫禄の勝利。総体、主体として戦った国スポに続く“3冠”達成にもなり、梅川大介監督(42)は「自分たちのベストなバレーをしてくれたのが本当にうれしい」と涙を拭った。身長1メートル97のエース、川野琢磨(3年)は「3冠、3連覇の重圧もあったけど、最後に勝ち切れて良かった」と充実の表情。卒業後は早大に進学し、SVリーグの東京GBとの“二刀流”に挑む。

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