ソフトバンク育成5位の河野伸一朗 宮崎学園を初聖地に導いた長身左腕

新人合同自主トレでキャッチボールをするソフトバンクの河野

　ソフトバンクの育成ドラフト5位・河野伸一朗投手（18＝宮崎学園）は1メートル90の長身左腕。ボールには伸びがあり、力強く、76キロの細身を感じさせない。

　その名が知れ渡ったのは2年前の夏だった。背番号11ながら宮崎大会全5試合に登板して4完投。そのうち1試合では完封と大車輪の活躍を見せ、創部21年目で初の甲子園に導いた。「先輩の力が一番大きかった」と謙虚に語りながら、「投手（の出来）が8割を占める」という思いをプロでも大事にしていきたいと考えている。

　度重なるケガがありながら昨秋育成ドラフトで指名を受けた。昨年2月に体育の授業でバレーボールをしていた際、足首をひねりじん帯を痛めた。「スポーツ全般が好きで、めっちゃやろう（頑張ろう）と思って」と頭をかく。5月には左肘のじん帯を痛めて、最後の夏は登板できず代打での出場のみで終わった。「投げられなかった悔しさをプロでしっかり晴らせたら」と思い描く。

　目下の課題は体重アップ。14キロ増の90キロを目指している。ステーキやペペロンチーノなど「筑後のごはんがおいしい」。しっかり栄養を補給し、プロ仕様のパワーをつける。

　◇河野　伸一朗（かわの・しんいちろう）2006年（平18）8月20日生まれ、宮崎県出身の18歳。宮崎学園では2年夏の甲子園に出場。目標の選手は昨年限りで現役引退したOBの和田毅氏。1メートル90、76キロ。左投げ左打ち。背番号128。