楽天・浅村 カイオウ襲名!?ラオウ兄貴分 オリ戦確変で昇天ポーズに意欲

昇天ポーズする（左から）楽天・阿部、西武・外崎、中日・細川、楽天・浅村、ロッテ・愛斗、オリックス・杉本、楽天・石原

　カイオウ襲名！？楽天・浅村が沖縄県内で自主トレを公開。ともに汗を流す「ラオウ」こと、1学年下のオリックス・杉本から本塁打を打った際の「昇天ポーズ」をお願いされ、「オリックス戦でやろうかな」と昨季1本塁打に終わった同戦での昇天に意欲を見せた。

　北斗の拳でラオウの兄といえば、修羅の国を統べるカイオウ。浅村は昨秋、三木監督から「もっとバッティングに集中してもらいたい」と三塁から一塁へのコンバートを打診された。昨季は打率・253と不振で、14本塁打、60打点は楽天移籍6年目でワースト。チームは3年連続の4位に終わり「自分がもう少し打っていれば勝てた試合もある」と責任を一身に背負った。

　新ポジションの一塁守備は、新調したファーストミットを手に華麗にさばいた。「フライ以外はプレーに絡むことが多い」と難しさを口にしたが、西武時代の13年に一塁でゴールデングラブ賞に輝いており「あまり不安要素はない。ノックを受けて練習していきたい」とプラスに捉えた。

　平成生まれ初の通算2000安打まで残り36本で「なるべく早く達成できるようにやりたい」。同300本塁打へも残り3本で、メモリアルイヤーへ「もう一回キャリアハイを出す」と例年以上に走り込みを重視し、体の切れを取り戻すことに腐心している。打撃練習では飛距離を気にして力んでしまう悪癖を修正。「体からバットが離れないことを一番意識している」と大粒の汗を拭った。「俺がやっても盛り上がらん…」と苦笑した主砲・浅村の「昇天」がさく裂すれば、チーム浮上への起爆剤となる。（花里　雄太）