新十両・羽出山 関取初白星 「満足せず勝っていきたい」志村けんさんと同じ東京都東村山市出身

＜大相撲初場所　3日目＞木竜皇（左）を上手投げで破る羽出山（撮影・松永　柊斗）

　◇大相撲初場所3日目（2025年1月14日　東京・両国国技館）

　新十両で東十両12枚目・羽出山（はつやま、25＝玉ノ井部屋）が関取初白星を挙げた。

　西十両12枚目・木竜皇（22＝立浪部屋）を相手に立ち合いから攻め続けることはできなかったが、最後は上手投げで下した。「思っていた相撲内容ではなかった。本当は前に出る相撲がしたかった」と笑顔はなかった。

　ケガなどもあって幕下生活は2年余り。初心に返って基礎運動などで下半身を強化し、昨年の九州場所は西幕下筆頭で5勝を挙げた。15日間の取組については「毎日相撲が取れる。15日間の良いところは負けても、すぐに明日試せること。終盤戦になると疲れとかあると思うけど、やれることをやる」と語った。

　不世出のコメディアン、志村けんさんと同じ東京都東村山市出身。幕内に昇進して志村けんさんの化粧まわし作製を熱望している。「15番のうちの、たかが一番。これに満足せず勝っていきたい」。貪欲に白星を積み重ねていく。

　◇羽出山　将（はつやま・しょう）1999年（平11）11月5日生まれ、東京都東村山市出身の25歳。玉ノ井部屋。小学6年で相撲を始め、東京・足立新田高、東洋大を経て22年春場所に三段目100枚目格付け出しで初土俵。得意は突き、押し。1メートル93、146キロ。家族は両親と兄、妹。血液型A。趣味は食べ歩きで「お米が大好き」。