吉沢亮 主演映画「ババン…」公開延期 泥酔住居侵入で示談成立も…謝罪声明「身勝手で非常識な行為」

俳優の吉沢亮

　昨年末に自宅マンションの隣室に泥酔して無断で侵入したとして、警視庁から任意で事情を聴かれている俳優吉沢亮（30）の主演映画「ババンババンバンバンパイア」の来月14日の公開が延期となった。配給元から14日、発表された。これに先駆け、所属事務所は吉沢と隣室の住人との間で示談が成立したことを発表。今後の芸能活動について「関係各所と協議の上、順次、対応させていただく所存です」と継続していくことを報告した。

　午後3時半、所属事務所が公式サイトで示談成立などを発表。吉沢もコメントを出し「世の中にエンターテインメントを届けることを生業（なりわい）としている私が、人を喜ばせることとはまさに真逆の事態を招いてしまった」として謝罪。「今回の事態を起こしてしまった理由として、慢心があったのではとのご指摘もいただきました。二度とこのようなことがないよう、いただきました多くのご指摘をしっかりと受けとめ、自分を深く見つめ直してまいります」と自責の念も記した。

　続いて午後4時、映画「ババン…」の公式SNSで公開延期が発表された。今月21日に予定されていた完成披露試写会も中止となった。新たな公開日は同作の公式サイトなどで発表されるという。

　吉沢は昨年12月30日午前10時半ごろ、東京港区にある自宅マンションの隣室に無断で侵入した疑いが持たれている。今月6日にこの件が明らかになって以降、CMキャラクターを務めていたアサヒビールが契約を中途解約。花王は出演CMを取り下げていた。関係者によると、民放番組で予定されていた「ババン…」の関連企画も見送りとなっていた。

　一方で今回、示談が成立したことによって、吉沢は書類送検されても不起訴になる見通しが強まった。6月6日公開の主演映画「国宝」は延期されない方向で、映画関係者は「『ババン…』が延期されたのは、騒動で宣伝活動ができなくなってしまったことが大きい。仕切り直して『国宝』の前の公開を探っていくだろう」と話している。

　≪アサヒビールへ配慮？“定番”断酒宣言はせず≫吉沢のコメントでは、飲酒について触れられていなかった。過去に飲酒トラブルを起こした芸能人は、コメントや会見で「断酒」を宣言することも多かった。吉沢はアサヒビールのCMキャラクターを務めており、騒動を受けて契約の中途解除が発表されている。広告代理店関係者は「違約金の交渉などもあるでしょうし、アサヒビールへの配慮から、あえて酒には触れなかったのではないでしょうか」と推測した。