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大阪ガス・大宮隆寛がエースの自覚 名門復活へフル回転誓う「どのポジションもやるつもりで準備します」

スポニチアネックス / 2025年1月16日 11時1分

フル回転を誓う大阪ガス・大宮(提供写真)

 名門復活を果たすべく、大阪ガス・大宮隆寛投手(25)がフル回転を誓った。

 「先発、中継ぎ、抑え、どのポジションもやるつもりで準備しますし、大宮しかいないと言われるようなピッチャーになりたい」

 昨年11月から12月にかけて台湾で開催されたウィンターリーグに、JABA選抜の一員として出場。6試合で18回を投げ10安打、19奪三振、防御率1・00と好成績を収めると同時に、大きな収穫を手に入れた。

 「年下の選手が多かったですが、みんなすごく考えて練習していた。僕より全然、向上心があって。どの選手を見ても自分に自信を持っていて、堂々としていましたし、すごく勉強になりました」

 新たな気づきがあったのは、大宮自身が地道な取り組みをしてきたからに他ならない。入社1年目から「フォームの無駄をなくす」ことを追求。2年目にはコンパクトだった腕の振りを「弓を引くように動きを大きくするイメージ」に改善した。右サイドから繰り出すシンカー、スライダーは年々精度が高まり、昨季は直球の最速も自己最速の149をマーク。何より「8割の力で切れの良いボールを投げられるようになってきた」ことを実感し、100球以上投じてもスピード、切れを維持できる技術を身につけた。

 手応えをつかんでいたからこそ、悔しい敗戦があった。都市対抗近畿地区2次予選の第5代表決定戦・NTT西日本戦。5回までに3点を先制し優位に試合を進める中、124球という球数もあり7回5安打1失点で降板した。結果は8回に逆転を許し、2年連続で予選敗退が決定。大宮は「自分の力不足の結果、あそこで交代してしまった。最後まで投げきる力が必要だと改めて感じました」と今季を勝ちきる上でのターニングポイントに挙げた。

 「都市対抗、日本選手権に出ることはマスト。その上で日本一を取れるように。個人的には社会人トップクラスのピッチャーに投げ勝つことを目標に、勢いのあるピッチングで流れを呼び込みたい」

 入社4年目となる今季からは、副主将という肩書きも加わった。言葉で引っ張るタイプではない分、野球と真摯に向き合う姿勢を示していく。峯岡格監督からも「うちの投手で一番ボールに力がある。彼には先発完投を期待しますが、優勝するためには5回勝たないといけないので、後ろで待機したときはクローザーとしても。負けず嫌いの裏側にある強い責任感。持っている力をフルに発揮してくれると思います」と全幅の信頼を寄せられる25歳。大阪ガスのエースとしてマウンドを守り抜く。

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