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「ミスタータイガース」掛布雅之氏が殿堂入り 通算349本塁打 85年伝説のバックスクリーン3連発

スポニチアネックス / 2025年1月16日 15時31分

野球殿堂入り通知式 野球殿堂入り通知式を終え写真に納まる掛布雅之氏(中央)。左は王貞治氏。右は原辰徳氏

 野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のエキスパート部門では、通算349本塁打で「ミスタータイガース」と呼ばれた元阪神の掛布雅之氏(69)が選出された。

 掛布氏は昨年、当選必要数にわずか2票足りずに殿堂入りを逃したが、今年は有効得票数145票のうち111票を獲得。得票率76・6%で殿堂入りを果たした。

  「野球というスポーツは一人でできるスポーツではありません。15年間、タイガースで野球をやらせていただき、素晴らしいチームメートに恵まれ、球団のサポートもあり、ファンの温かい声援があって今ここに立っているんだと思います」と感謝を述べた。

 千葉県出身の掛布氏は、習志野から73年ドラフト6位で阪神に入団。1年目から1軍に定着し、強打の三塁手として活躍した。

 78年のオールスター第3戦(後楽園)では3打席連続本塁打を放ってMVP。翌79年に48本塁打で自身初のタイトルを獲得した。

 本塁打王は通算3度、打点王に1度輝き、背番号31の掛布氏は「ミスタータイガース」としてファンの絶大な人気を誇った。

 85年4月17日の巨人戦(甲子園)では、1―3の7回に3番・バース、4番・掛布、5番・岡田のクリーンアップで伝説の「バックスクリーン3連発」。チームはこの年、21年ぶりにリーグ優勝に輝き、日本一になった。

 88年に現役引退。通算成績は1625試合で打率・292、球団記録の349本塁打、1019打点、49盗塁。ベストナイン7度、ダイヤモンド(現ゴールデン)グラブ賞6度。

 16、17年に阪神2軍監督を務めるなど、球団のさまざまな役職に就いている。

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