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ソフトバンク 寒行&護摩行の今宮は不動心でGG奪取 周東、栗原も気合十分に…

スポニチアネックス / 2025年1月16日 6時3分

ふんどし姿で極寒の川に入り寒行を行うソフトバンク・今宮(右)と栗原(撮影・岡田 丈靖)

 ソフトバンクの今宮健太内野手(33)が15日未明、兄の年男さん(42)が住職を務める大分市の一心寺で周東佑京内野手(28)らと寒行を行った。ふんどし一丁で冷水を体に浴び、今年は初めて護摩行にも挑戦。プロ16年目のシーズン開幕前に苦行を通じて心身の鍛練を積んだ。遊撃のレギュラーを死守し、リーグ連覇、日本一奪回に貢献し、8年ぶりにゴールデングラブ賞を奪取すると燃えている。

 今宮はプロ2年目のオフから寒行を続けてきた。寒気の影響で水温が5度まで下がった川で身を清め、今年は兄・年男さんの計らいで初めて護摩行にも挑戦。約20分、燃えさかる炎の前で無心になった。

 「やっぱり一年の始まりは、これ。兄貴が燃やしてくれて、初めて(護摩行も)やったけど“今年やったるぞ”と集中力も出た。あとは結果。結果が一番大事な世界なんでね」

 日本最大級とされる高さ20メートルに迫る不動明王が怒りの形相で見下ろす中で「けがなく無心に」と記した木札は祈祷(きとう)とともにおたき上げされた。仏教の世界で「無心」は心の働きを休止し煩悩を断ち切り、一切の妄念を離れさせること。34歳シーズンも無心で正遊撃手の座をつかみにいく。

 昨季は133試合に出場し、ベストナインの活躍でリーグ制覇に貢献した。ただ、守備の名手として物足りなさは残った。ゴールデングラブ賞の獲得は17年が最後で、翌年以降は西武・源田に奪われている。

 「それはシーズンを戦ってから、もらいたい、いただきたい賞ではあるので。まずはレギュラーを獲らないとチャンスはない。開幕から出ることから考えていきます」

 今宮も在籍した小学生の軟式野球チームの監督を務める父・美智雄さん(70)も8年ぶりの受賞を待ち望んでいる。「また家に飾れるかな。最近は風格が出たのか、さらに守りに落ち着きが出てきたよね」。円熟味を増した守備で6個目の黄金グラブを手にしてほしいと期待を寄せた。

 レギュラー争い、タイトル争いともに今年も厳しいことは百も承知だ。「新しい選手も入るし、比べられるじゃないが、そういう時期に入っている。そういうことにもとらわれずに」。ゴールデングラブ賞は源田に加え、楽天の村林やドラフト1位の宗山も受賞候補に挙がる。「他のチームのことは分からん。自分のことだけ考えて、やろうと考えています」と不動明王のように強い思いを内に秘め、燃えていた。 (井上 満夫)

 ≪栗原は鍛え上げた肉体で初体験≫

 H…栗原はバキバキボディーで初体験の寒行に挑んだ。福岡県内で合同自主トレを行う川村らとともに今宮と合流。ふんどし一丁で般若心経を唱えた後、今宮の隣で手にした桶(おけ)で何度も冷水を浴びた。「体が清められました。寒いというか、体が痛いです。でも、やって良かったです」。自主トレで鍛錬中の体がさらに締まった。

 ≪周東は「いいアイシング」≫

 H…選手会長の周東が寒行に初挑戦した。叫びながら冷水を頭から浴び続け、色白の肌を赤くほてらせていた。昨年11月に左膝を手術したが、10日に都内の病院で状態を確認し、順調な経過にお墨付きをもらった。現在は実戦形式の練習で動き強度を上げている段階だ。「けがなく健康第一で。膝にもいいアイシングになりました」と苦行を笑顔で振り返っていた。

 ▽一心寺寒行 水行着をまとい、霊山の湧き水を引いた川で行をする。十三仏に祈りをささげた後に入水し、冷水を自身の体に浴びせることで家内安全、無病息災、商売繁盛などを祈念する。一心寺は母・一子さんの実家で1963年(昭38)建立。阿部一僧正(故人)が開祖し、今宮年男住職は3代目。八重桜が咲く名所でもあり、今宮の後援会「翔健会」の事務局もある。所在地は大分市廻栖野(めぐすの)1305。

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