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日本ハム・達 4年目の飛躍へ昨年12月の渡米時に菊池雄星から「300万円ぐらいの価値」の金言!

スポニチアネックス / 2025年1月16日 6時3分

日本ハムの達

 日本ハムの高卒4年目右腕・達孝太投手(20)が15日、2軍本拠の千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った。昨年12月に自費で米国での自主トレを実施。現地ではエンゼルスに移籍した菊池雄星投手(33)との会食も実現した。現役バリバリのメジャーリーガーとの貴重な時間では質問攻めし、今後の成長につながる金言も授かった。

 単身渡米した費用は、トータルで約400万円に上った。年俸1050万円の達にとって大きな出費だ。だが、それ以上に多くの学びと収穫を得た米国武者修行。その一つが、エンゼルス・菊池と過ごした時間だった。

 「知り合いづてに(食事に)行かせてもらって、いい話ができた。300万円ぐらいの価値がありました」

 菊池も自身が滞在したアリゾナで自主トレを行っていたことから、ステーキを囲んだ会食が実現。日米通算114勝を挙げている現役バリバリのメジャーリーガーには、約3時間で質問攻めにした。会話の中では、昨今のトレンドであるデータ重視の野球から、数字では表せない「感覚」を大事にする米球界の現状も伝えられた。

 NPBでも米国に習うようにデータ重視の野球が浸透している。だが「メジャーで今、大事にされていることは一周回って、球の(出どころの)見えにくさだったりに返ってきていると言っていた。菊池雄星さんの動画を見返したら、やっぱりずっと(球の出どころが)隠れている。“数字では表せない感覚的な部分も大事”だと話した」。データだけに頼らないことの大事さを改めて痛感する金言だった。

 1メートル94、97キロと日本人離れした体格であり、日本では測定をしても比較対象が少ないことを理由に渡米。実際に自主トレでは、さまざまな測定を実施した。その結果、投球時に体の回旋速度が遅いことなどが分かり、現在は回旋速度を上げるために体幹トレーニングなどに励む。

 米国にいる同様の体格の選手では「(球速が)100マイル(約161キロ)の人もいた」と言い、自身も「球速は出る方がいい」と100マイルの壁を越える青写真を描く。昨季はプロ初勝利を挙げた21年ドラフト1位右腕。この貴重な経験を今季の飛躍のきっかけにする。

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