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森繁和氏「こき使ったつもりはない」殿堂入り岩瀬仁紀氏を祝福 伝説の完全試合は「これから見ることない」

スポニチアネックス / 2025年1月16日 15時31分

野球殿堂入り通知式 野球殿堂入り通知式を終え落合博満氏のレリーフを挟んで写真に納まる岩瀬仁紀氏(右)と森繁和氏

 野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のプレーヤー部門で、中日の守護神としてプロ野球史上最多の通算407セーブをマークした岩瀬仁紀氏(50)が選ばれた。

 2004年にコーチとして中日に入団し、岩瀬氏とともに2007年の日本一をはじめ、4度のリーグ優勝など黄金期を支えた森繁和氏(70)がゲストスピーカーを務めた。

 森氏は通算1002試合、407セーブというプロ野球記録を打ち立てた岩瀬氏について「これから誰が破ってくれるのか」と前人未踏の記録と祝福した。

 通算949試合登板の米田哲也氏、944試合登板の金田正一氏を引き合いに「かなりの差があります」と1002試合登板は偉業と改めて称賛。407セーブについても、高津臣吾氏(日米通算313セーブ)、佐々木主浩氏(日米通算381セーブ)ら米国でも活躍した名クローザーでも及ばない数字とした。

 そして「私は無理矢理、登板させたつもりはありませんけど、こき使ったつもりもありませんけど」と笑いを誘い「今の野球界はそう簡単に若い子たちをどんどん使う野球界ではありません。リリーフ投手が50試合、60試合頑張って投げてますけど、それは4、5年、せいぜい7年いけばいいかなという時代」と15年連続50試合登板を成し遂げた岩瀬氏の鉄腕ぶりを改めて称賛した。

 その上で「私の思い出の中では、それ以上にもっと大事な日本一になった時の名古屋での完全試合ですね」と2007年を回想。「優勝(日本一)する時の試合で完全試合をこれから見ることはないと思ってますし、まして山井(大介)との2人で完全試合で優勝した思い出の方が強い」とプロ野球史に伝説として残る07年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦での史上初の「完全試合リレー」を達成し日本一の胴上げ投手となったことが何よりの思い出と振り返った。

 森氏は「そういうことがこれから日本シリーズで起きるかどうかって言ったら、これも分かりません」と数々の記録に肩を並べる偉業とし「そういう思い出を作ってくれた岩瀬が殿堂入りしてくれて私もうれしい」と目尻を下げた。

 そして、最後に「これから指導者として頑張ってくれると思います」と後進の育成に期待を寄せた。

 岩瀬氏は西尾東から愛知大、NTT東海を経て98年ドラフト2位(逆指名)で中日に入団。切れ味満点のスライダーを武器に1年目の99年からリリーフ投手として活躍し、リーグトップの65試合に登板して10勝を挙げた。

 04年に抑えに転向。05年には当時プロ野球記録のシーズン46セーブをマークし、最多セーブのタイトルを獲得した。その後、最多セーブには計5度輝いた。

 07年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦は今でも伝説として語り継がれる。先発・山井大介が8回まで打者24人に抑える完全投球の中、1―0の9回に登板。見事打者3人で抑え、史上初の「完全試合リレー」を達成し日本一の胴上げ投手となり「人生で初めての、ものすごいプレッシャーだった」と振り返った。

 14年7月26日の巨人戦で史上初の通算400セーブ、18年9月28日の阪神戦で投手としては初の1000試合登板を果たした。

 先発登板はプロ2年目の1試合だけ。15年連続50試合登板、11年連続20セーブなどはプロ野球記録で、まさに「鉄腕」として一時代を築いた。

 18年限りで現役を引退。通算成績は1002試合で59勝51敗407セーブ、防御率2・31。04年アテネ、08年北京五輪に日本代表として出場した。

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