熱海富士 綱獲り豊昇龍撃破 「初日が出て良かった」 宝富士の“助言”を力に変えて連敗脱出

＜大相撲初場所5日目＞小手投げで豊昇龍（右下）を破る熱海富士（撮影・西海健太郎）

　◇大相撲初場所5日目（2025年1月16日　東京・両国国技館）

　4連敗中の平幕・熱海富士（22＝伊勢ケ浜部屋）が、4連勝中で綱獲りを狙う大関・豊昇龍（25＝立浪部屋）を破る“番狂わせ”を起こした。

　「（大関の）気合が入っていると思った」と立ち合いから相手の攻めに対抗。まわしを取りながら反撃し、最後は小手投げで初白星を挙げた。「少しでも早く勝ちたかった。とりあえず初日が出て良かった」とホッとした様子で語った。

　横綱・照ノ富士（33＝伊勢ケ浜部屋）が休場。平幕・尊富士（25＝同）が4勝目を挙げ、取組前には1勝目を挙げた平幕・宝富士（37＝同）から「流れをつないだから。一緒に脱出しようや」と風呂場で声をかけられたという。兄弟子の言葉を力に変えて連敗を脱出した。

　6日目は4連敗中の大関・琴桜（27＝佐渡ケ嶽部屋）と対戦する。過去7戦全敗と天敵だが、「明日から頑張ります」と見据えた。