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大阪ガス・峯岡格監督と高橋佑八主将の思いは一つ リベンジにかける就任2年目「目標は日本一」

スポニチアネックス / 2025年1月17日 11時1分

名門復活を誓う大阪ガスの高橋主将(左)と峯岡監督

 図らずも両者の思いは一致した。昨年12月中旬。大阪ガス・峯岡格監督が高橋佑八捕手(28)に主将の継続を願い出ると、高橋は間髪入れずにうなずいた。

 「僕も同じ気持ちです。来年もやらせていただきます」

 新チームが発足した昨年10月。峯岡監督は高橋に対し「来季の選手スタッフは未定」と一度は伝えた。要請までに2カ月を要したのはなぜか――。高橋は25年シーズンで入社7年目。監督として高橋のキャプテンシーに揺るがぬ信頼を寄せる一方で、肩書きを外し自分のプレーに集中してほしいという思いもあった。熟考を重ねた末、最終的な決め手となったのは「2人でリベンジをしたい」という思い。快諾してくれた高橋の姿に、指揮官は改めて勝利への執念をかき立てられた。

 ともに就任1年目だった昨季は、思うようにいかなかった。2年ぶりの本戦出場を狙った都市対抗は、近畿地区2次予選第5代表決定戦で逆転負けして予選敗退が決定。2年連続の日本一を期した日本選手権では近畿地区最終予選の代表決定戦進出をも逃した。同一年で2大大会の出場がかなわなかったのは、2012年以来。高橋は応援してくれた人々に対して率直な思いを口にした。

 「やっぱり勝たないと意味がない。負けて悔しいですし、応援してくれる社員の皆さんや、社外の方に対しても申し訳ないことをしてしまったと思っています。今年は勝つことで恩返しします」

 雪辱を期す今季に向けて、打線の強化に励む。昨秋の日本選手権近畿地区最終予選では4試合でわずか5得点。野手陣はとことんバットを振り込み、多いときは一日で1000スイングを超える。

 バッテリー最年長でもある高橋は、2人の後輩捕手に対して配球をはじめ助言を惜しむことはない。1人しか出場できない捕手というポジションにあって、後輩の成長は自身の存在を脅かすことにもなるが根底にあるのはフォア・ザ・チームの精神。「僕が経験してきたことは伝えていきますし、教えることは自分にとっても勉強になる。自分の成長にもつなげていきたいですし、負けるつもりもない」。より高いレベルで競い合うことが、チーム力の向上に直結することを肌で知る。

 もちろん、峯岡監督もこのまま終わるつもりはない。バッテリーを中心とした守備からリズムをつくり、攻撃につなげていくのが理想のスタイル。昨季も選手、スタッフとのコミュニケーションを重要視してきたが、今季はより緊密な組織づくりを目指す。

 「僕が入社した頃から大阪ガスの良さというのは(チームスローガンである)惟一心という言葉にあるように、まとまりにあると思う。それを試合で体現するには日々の積み重ねが大切で、これまで以上に1日1日を積み重ねていくようにしていきます」

 18年の都市対抗から、23年の日本選手権まで計4度の日本一を経験。優勝の2文字を宿命づけられているからこそ、昨夏の都市対抗以降は必要以上に重圧と向き合わざるを得なかった。悔しい経験には違いないが、その中から得たものがある。高橋は言う。

 「都市対抗予選で負けてから“やらなアカン、勝たなアカン”というマインドになってしまった。そうではなく“これだけ練習したんやから、よし行こう!”と思えるように。今年は全員が日本一という目標をどんどん発信していって、日本一にふさわしい、意識の高い集団になっていきます」

 誉れ高きユニホームを身にまとった29人の選手たち。逆境から這い上がる強さが「Daigas」にはある。 

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