日本ハム・万波“振りスビートレ” 米国で学んだ打撃ドリル導入「かなり変化した」

フリスビーを使って打撃練習する万波（撮影・尾崎　有希）

　“珍アイテム”で打撃を磨く。日本ハム・万波が千葉・鎌ケ谷の2軍本拠での自主トレを公開した。打撃練習では、三角形の犬用フライングディスクを使うトレーニングを披露。6日から1週間、米アリゾナ州の施設で学んだ打撃ドリルで「始めたのは最近だけど、（スイングが）かなり大きく変化した」と手応えを口にした。

　まずバットと一緒に板状のフライングディスクを持つ。そして平らな面が体の正面に向いていくように意識してスイング。手首がこねるように早く返る悪癖を矯正することが目的だ。これで手首が返らず、バットの打球面がより長くベース上を通過することにつながり「手首が早く返ると、バットの軌道が変わっちゃう。当たる確率を上げたいので練習している」と説明した。

　多くのメジャーリーガーも通う米国の施設では、悪癖を直すために手のひらを投手方向に向けたまま、ペンキ塗りのはけで板をなぞるような動きにも取り組んだ。データ測定などは一切せず「最近のトレンドで数値ばかり追っていたので、改めて大事なことを教えてもらった」と正しいスイングプレーンと、反復練習による刷り込みの大切さを痛感した。

　昨季は136試合で打率・252、18本塁打、60打点で、2年連続最下位から2位へ躍進した原動力になった。今季は、数字の目標はあえて設定せず「全試合に出て、優勝して、MVPを獲る。これ以上に名誉なことはない」と宣言。我流トレで、真の強打者へ進化できるか。（田中　健人）