有働由美子 阪神淡路大震災当日を振り返る 現地を取材、被災者の様子語る「そのシーンを凄く覚えている」
スポニチアネックス / 2025年1月17日 17時5分
フリーアナウンサーの有働由美子(55)が17日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「うどうのらじお」(金曜後3・30)に出演。この日、30年を迎えた阪神淡路大震災について伝えた。
小学校時代と大学時代を兵庫県で過ごした有働。震災当時、入社4年目でNHK総合の朝のニュース番組「おはよう日本」を担当していた。6時放送スタートの番組の準備をしていたところ、地震のアラートが鳴りスタジオに駆け込んだといい「この時期ですから暗くて。すぐに中継もつなぐんですけど、真っ暗で何が起こってるか分からなくて。バラバラと入ってくるニュース原稿をどんどん読み上げるんですけれども、メインキャスターが読み上げる手前で精査していくっていう作業をしていったんですね」と語った。
太陽が昇り、地震の状況が判明していくなか「自分がよく見慣れた景色に煙が上がって、ビルが壊れているっていう映像が出てくるので体がぎゅうっと硬くなってくるのを抑えて抑えて作業をしてました」と回想。
その後、上司に「どうしても行かせてほしい」と懇願。“絶対にオンエアで泣かないこと”を条件に現地に足を踏み入れたという。
現場では「土地が壊れるっていうのを初めて見たので、オンエアでは泣かないって約束したんですけれども泣きながら歩いて」と告白。
忘れられない被災者の姿があったようで「遺体を集めている体育館に行くと、自分の家族が中に入っている棺の上で無表情でご飯を食べているっていう。そのシーンを凄く覚えているんです」と明かした。
震災を取材し、一番に思ったのは報道すべき内容。オムツや生理用品の日用品が不足している現状があるにもかかわらず「どうしても全国で伝える時には、被害などの“新しい情報も伝えてくれ”ってなって」と話し、「やっぱり震災報道というのは他の報道とはまた違うし、現場で取材をして伝えるべきことと、他の地域の方が伝えてほしいことの差が出てきて。いろんな思いをしながら取材をさせてもらった30年前でした」と振り返った。
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