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フジ社長 トラブル把握は「23年6月」 公にしなかった理由説明「仕事に復帰したいという意思尊重」

スポニチアネックス / 2025年1月17日 18時35分

会見するフジテレビの港浩一社長

 フジテレビの港浩一社長は17日、東京・台場の同局で会見を行い、タレントの中居正広の女性トラブル騒動に言及。トラブルを把握した時期を明かした上で、公表しなかった理由を語った。

 港氏は「弊社は発端となった事案について、直後に認識しておりました。23年6月初旬となります」と明らかにし、「女性の容貌の変化に気付いた社員が声をかけ話を聞いたところ、当事者2人の間の場で起きた極めてセンシティブな領域の問題でした」とした。

 「女性の体調面の状況把握が第一と考え、医師の診断を受けて頂きました。医師は診断後、すぐ別の専門医に相談。以降、その専門医の指導に基づき対応していくこととなりました」と経緯を説明した。

 トラブルを公にしなかった理由について、「当時の判断として、事案を公にせず、他者に知られずに仕事に復帰したいという女性の意志を尊重し、心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応してまいりました。その点は、会社として、極めて秘匿性の高い事案として判断していました」と述べた。

 中居をめぐっては、女性に対して高額な示談金を支払うトラブルがあったことが昨年末に発覚。スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万~9000万円の示談金を支払って解決している。一部でこのトラブルに同局社員の関与も報じられていたが、同局は全否定していた。

 また、16日発売の週刊文春では、中居の女性トラブル騒動に関連し、同局の現役女性アナウンサーが同局幹部が設定した中居との会食に参加させられたことがあると告白したことが報じられている。会食には、中居ともう1人別の男性タレントが参加。同局番組のスタッフらが酒や食事の配膳をしていたという。同誌は中居の女性トラブルの背景に、こうした会食の常態化があったと指摘している。

 この幹部について、スポニチ本紙は中居の女性トラブル発覚前の昨年12月13日、フジテレビに質問状を送っている。その中で、被害女性と中居はこの幹部の紹介で出会ったのではないか、この幹部のセッティングで2人が参加した食事会があったのか、といった内容を確認したところ、同局は「ご質問は事実と異なりますので明確に否定させていただきます」との回答だった。ただ、女性アナを同席させて中居ら大物タレントを接待することが文春報道の通り常習化していたのなら、問題となっている中居の女性トラブルも同様の接待を経て起きている可能性があり、今回告白した現役アナが会食を経てから同様の被害に遭う危険性があったことは否定できず、フジの調査と見解が強く求められる状況となっていた。

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