豊昇龍 綱獲り場所で1敗キープ 照ノ富士の引退に「ビックリ」 昇進逃せば来場所32年ぶりの横綱空位

豪ノ山（右）を送り出しで破る豊昇龍（撮影・西尾　大助）

　◇大相撲初場所6日目（2025年1月17日　両国国技館）

　大関・豊昇龍（25）＝立浪部屋＝が平幕・豪ノ山（26）＝武隈部屋＝を送り出し、1敗を守った。激しく当たって左からおっつけ、横向きにして土俵外へ運んだ。小手投げで初黒星を喫した前日の黒星を引きずらなかった。「終わったことは終わったこと。きょう集中してやりました」。取組後は明るく語った。

　1人横綱・照ノ富士の引退が発表された。「ビックリした。すごい人と言うことしかない」。幕内での対戦成績は8戦全敗。「最後に1度対戦したかった」との言葉に実感がこもる。

　ダブル綱取りが場所前の話題だった今場所。競争相手の琴桜はすでに5敗を喫し、自身が昇進しなければ来場所は93年初場所以来32年ぶりに横綱が空位となる。「しっかり頑張ります」。きょう7日目は全勝の王鵬戦。大事な戦いが続く。