伊勢ケ浜部屋勢が躍動！尊富士5勝目「僕にとっては…」 照ノ富士に“感謝” 熱海富士は大関連破

＜大相撲初場所・6日目＞美ノ海（右）を寄り切りで破る尊富士（撮影・西尾　大助）

　◇大相撲初場所6日目（2025年1月17日　東京・両国国技館）

　伊勢ケ浜部屋勢が躍動した。尊富士（25）は立ち合いから攻め込み、寄り切りで美ノ海（31＝木瀬部屋）を破って5勝目。「立ち合いを修正して、しっかり自分の相撲を取れた」と振り返った。

　今場所は初めての横綱土俵入りで露払いを務めた。110年ぶりの新入幕優勝を果たした昨年の春場所では終盤に負傷も「歩けない状態で（照ノ富士が）寄り添ってくれて優勝につながった」と明かした。

　横綱・照ノ富士（33）の引退が発表された。尊富士は「寂しいです」と吐露。優勝10度で両膝のケガや糖尿病などにより序二段に転落しながら復活した横綱の存在は「僕にとっては部屋に入ったきっかけ」と語る。「行動、結果で残すのが恩返し。横綱がいなかったら、相撲界でやってこられていない」と力を込めた。

　錦富士（28）や宝富士（37）も白星を挙げ、大関を連破した熱海富士（22）は照ノ富士について「横綱に言われたことが全然できない。引退されても、親方として指導してくださる」と語った。