広島・島内 「信頼の証」チーム最多登板数奪回へ栗林に負けない 直球改善&フォーク再挑戦
スポニチアネックス / 2025年1月18日 5時2分
“信頼の証”をつかみ取る。広島・島内颯太郎投手(28)が17日、マツダスタジアムで自主トレを行い、チーム最多登板数奪回へ闘志を燃やした。23年はチーム最多の62試合に登板したが、昨季は同学年である栗林の60試合が最多。名誉挽回に向け、今オフは直球の握りを変更して、自慢の速球に磨きをかける。また、第3球種としてフォークの完全習得に本格着手。投球の幅を広げ、パフォーマンス向上につなげる算段だ。
島内は登板数を「信頼の証」と捉える。今季は再びチーム一を目指す。名誉挽回へ向けてフル回転を誓った。
「登板数は信頼の証だと思っている。ブルペンで名前が呼ばれる回数が多ければ多いほど、それほど頼りにされていることだと思う。そこ(チーム最多登板)も目指していきたい」
昨季はセットアッパーとして58試合に登板。11勝6敗、24ホールドの成績を残した。チーム最多の62試合に登板した23年は栗林が同2位の55試合。昨季は、同最多が栗林の60試合で自身は2位の登板数となった。同学年右腕の存在を刺激に、今季は再びチーム最多を目指して、さらなるレベルアップに励む。
「もう一回真っすぐの質を良くしたいなと思っている。悪い時はどうしてもシュート回転の球が多くなって、球の勢いも弱くなってしまう。きれいな真っすぐの回転を取り戻して、より球に力が伝わるように、キャッチボールから握りの部分を見つめ直してやっている」
一番の武器とする直球の質向上に着手した。その一環が握り方の変更。これまでは球を強く握っていたというが、回転数を上げるために、縫い目に対する指のかけ方も含め、「考えてやっている」と自主トレで試行錯誤を続けている。また、直球、チェンジアップに次ぐ第3球種として、フォークの完全習得にも取り組んでいた。昨季は黒田博樹球団アドバイザーの助言でカーブの完全習得に着手するも苦戦。「出来上がるのに時間がかかり、試合の中で使っていくのは難しかった」。持ち球の一つとしながらも実戦で使用できなかった。そのため今オフはフォークで再挑戦することを決めた。
「速いフォークを投げたいので、スプリット系というか、球速でいうと140キロ中盤くらいまで出てくれるとうれしい。そこから落ち幅的には小さめのフォークを投げたい」
理想に近づけるべく、フォークを駆使する大瀬良、中崎らに助言を仰ぎ、投球の幅を広げていく狙いだ。「8回を投げたいですし、誰にも譲る気はない。(8回のポジションを)つかみ取って、守り抜くというのが目標」。覚悟を決めた7年目右腕が開幕に向けて歩みを進める。(長谷川 凡記)
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