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日本形成外科学会が“献体前でピース”騒動受け声明「断じて容認できない」調査委員会の立ち上げ決定

スポニチアネックス / 2025年1月18日 14時17分

日本形成外科学会の公式サイトから

 女性外科医が献体の前でピースした写真をSNSで公開するなどの不適切な行動が物議を醸していることを受け、一般社団法人日本形成外科学会が18日までに声明を発表した。「このような行為を断じて容認することはできません」とし、この問題について調査委員会を立ち上げ、徹底調査すると発表した。

 一連の問題を巡っては東京美容外科沖縄院元院長の女性外科医がグアムでの解剖研修の写真を自身のSNSで公開。献体の前でピースサインをした写真をアップするなど、物議を醸していた。ネット上での騒動を受け、女性外科医は当該投稿を削除。自身のブログに謝罪文を掲載した。当初、東京美容外科統括院長・麻生泰氏は女性外科医を擁護する発言をしていたものの、2024年12月30日付で女性外科医を解任することを決定。この件に関するX投稿で批判を集めていた。

 日本形成外科学会は「ご遺体を用いた医療技術講習会における不適切な行動の報道について」と題した声明を発表。

 「この度、一部の美容外科医師によるご遺体を用いた海外での医療技術講習会における不適切な行動に関する報道がなされました。ご遺体に対しては、国民がこれまでに築き上げてきた思想・敬虔感情に基づき無限の尊厳をもって扱われるべきものであり、その提供者およびご遺族の意志に深い敬意を払わなければなりません」と指摘。

 その上で「一般社団法人日本形成外科学会は、形成外科学の進歩普及を図り,もってわが国における学術の発展と国民の福祉に寄与することを目的としており、美容外科は形成外科学領域の一分野です。従ってわれわれは、今回の事案に対して学会としてもたいへん重く受け止めております。また、倫理綱領を定めその遵守を会員に求めてきた本学会といたしましては、このような行為を断じて容認することはできません」と厳しく断じた。

 

 そして「当該美容外科医師は本学会員ではありませんが、今回の関係者の中に、本学会員が含まれているとの情報があり、今後は学会内においても本件に関する調査委員会を立ち上げ、徹底調査を行うことといたしました」と報告し、「また、本学会員には再度倫理綱領に基づいて適切に行動するように改めて周知を徹底いたしました。今後とも本学会の活動にご理解を賜るようお願い申し上げます」と呼びかけた。

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