日本新薬・橋本和樹主将 3年ぶり都市対抗出場へ一丸野球を強調 「全員が気持ちを一つにして戦う」
スポニチアネックス / 2025年1月20日 11時1分
誰よりも強い思いで、3年ぶりに都市対抗本戦出場をつかみ取る。日本新薬・橋本和樹内野手(26)は、主将に就任して今季が2年目。予選敗退に終わった過去2シーズンの雪辱を晴らすべく、一丸野球でのリベンジをもくろむ。
「2年続けて、都市対抗に出ることができなかった。存在意義というところで野球部としての責任を果たせていないので、全員が気持ちを一つにしてこの冬、練習に取り組んでいます」
龍谷大平安(京都)、立命大を経て、21年に入社。少年野球から各世代で主将を務めてきたこともあり、入社4年目だった昨季、鎌田将吾監督の就任とともに大役を任された。「年齢が上の方がいる中でのキャプテンは初めてでしたが、先輩方にもいろいろ協力していただきながらやらせていただきました。自分としては野球の技術もそうですし、人間的にもレベルアップしたい」。先輩への感謝を忘れず、一選手、一人の人間としても成長を期す日々。鎌田監督は改めて「厳しい発言もできるし、上下関係なくしっかり喋ることができる。練習から姿勢で示しくれますし、(キャプテンに)選んで良かったと思っています」と全幅の信頼を寄せる。
走攻守全てにおいて高い意識を持つが、昨夏から打撃フォームを変えた。従来のスタンスは肩幅の広さだったが、20センチほどに修正。これによりスイングを始動した際、顔と体のブレが生じ、右肩が早く前に出てしまっていた欠点が解消され、ボール1~2個分、体の近くに引きつけてスイングできるようになった。
「8月のオープン戦でいろいろと試して、8月の下旬には結果も出るようになってきました」
昨秋の日本選手権近畿地区最終予選ではミキハウスとの代表決定戦で、立命大の先輩でもある桜井俊貴から4回に決勝の左中間適時二塁打。内寄りのフォークを捉えた一打に「自分の持ち味は右中間、左中間に強い打球を打てること。桜井さんからの一打は、僕の中では理想的でした」と振り返った上で、続けて「しっかりと今の打ち方を磨いていきたい」と意欲を示す。
16大会連続で出場した昨秋の日本選手権ではTDKの前に初戦敗退。2回の第1打席で中前打を放ったが、2点を追う8回1死満塁では空振り三振に倒れた。「ああいう場面で1本打てるような選手にならなければならない」。持ち前の勝負強さをとことん追い求めていく。
取材の締めくくりとして、橋本は自らに言い聞かせるように言った。「監督、コーチの方々を東京ドームへ連れて行けるように。その思いは人一倍強いです」。揺るぎない覚悟は、願いを実現させるためにある。
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