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【リーグワン】神戸 「1・17」特別ジャージーで今季2勝目 神戸市出身WTB船曳「大切な試合で…」

スポニチアネックス / 2025年1月20日 6時1分

<神戸・浦安>終了後、記念写真に収まる神戸フィフティーン(撮影・後藤 正志)

 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第5節 神戸50ー22浦安(2025年1月19日 ノエスタ)

 神戸は本拠で浦安を50―22の今季最多得点で下し、2勝目を挙げた。阪神大震災から30年がたって迎えた最初の試合。記憶を風化させないため、追悼行事「1・17のつどい」の様子を表した1試合限定のジャージー着用で計7トライを奪った。初出場初先発だったWTB船曳涼太(23)ら神戸市出身の選手が躍動した。

 「1・17」と刻まれたジャージーを身にまとった神戸が、特別な思いを胸に戦った。前半3分の先制トライを引き出したのは、この日がリーグデビュー戦だったWTB船曳の突破だ。右サイドでパスを受け、スペースを見逃さずビッグゲイン。LOレタリックの先制トライの起点になった。その後もチップキックから縦を突くなど、存在感を発揮した。

 「緊張はあったけど、自分のやるべきことは明確だった。大切な試合で、絶対に勝たないといけない気持ちがあった」

 特別な1勝を誇った。神戸市垂水区出身。京産大3年時に左膝の前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷を負い、完全復活するまで2年2カ月を要した。昨年8月からプレーを再開。2連敗中と苦しい状況下で初先発を託され、勝利を届けようと必死だった。

 日本選手権7連覇を達成した2日後に阪神大震災が発生。神戸製鋼の会社や練習場も被害を受けたが、地元の人々にも支えられながら、ともに歩んできた。15日のミーティングで被災時の状況などが弘津英司チームディレクターから伝えられ、16~17日には選手、スタッフで「1・17のつどい」に参加。誰のために戦うのか――。心を一つにした。

 神戸市北区出身で7歳の時に震災を経験したSH日和佐はフル出場し、リーグ通算150試合出場の節目を飾った。途中出場した神戸市出身の日本代表SO李もキックパスでトライを演出するなど貢献した。「復興のシンボルとして戦ってきた先輩たちの思いも背負っていた」と日和佐。思いを受け継ぎこれからも神戸を代表してピッチに立つ。 (西海 康平)

 ○…WTB松永がハットトリックを達成し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。前半30分、SOガットランドのキックパスをうまくキャッチして、左隅にトライし「練習でやってきたことを実践できた」と、うなずいた。7点差に迫られた後半20分に2トライ目を挙げると、同28分には、途中出場のSO李のキックパスを拾って左中間へ飛び込み、勝利を大きく引き寄せた。阪神大震災から30年がたって迎えた最初の試合で活躍し、「1週間準備してきたことを全部出し切れてうれしい」と喜んだ。

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