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二所ノ関親方 正代の独特のペースにはまった豊昇龍 痛すぎる敗戦

スポニチアネックス / 2025年1月20日 4時41分

豊昇龍(左)を押し倒しで破る正代(撮影・郡司 修)

 ◇大相撲初場所 8日目(2025年1月19日 両国国技館)

 【二所ノ関親方 真眼】豊昇龍は痛すぎる敗戦です。予想通り突き放しての先制攻撃。その選択肢は悪くなかったと思いますが、正代の独特のペースにまんまとはめられた印象です。大関は先手先手で攻めているように見えても、土俵下から見ていると、実際は後手後手に回っていた。足が出ずに相手に十分な圧力がかからない両腕の動き(上突っ張り)になったのも作戦ミスでしょう。

 今場所は突っ張り主体の攻めが奏功していましたが、それが心の油断になったのでしょうか。勝ち急いで墓穴を掘りました。相性のいい相手でも、何かしてくるのではないかと警戒し、集中していくべきでした。この日の負け方は他の力士にヒントを与えたような気がします。

 中日で2敗はかなり厳しい状況ですが、まだ優勝の可能性が消えたわけではありません。ここからが本当の勝負です。もう一度自身を見つめ直すことも大事ですが、楽しむくらいの気持ちで土俵に上がってほしいものです。 (元横綱・稀勢の里)

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