民放5局、中居正広の対応出そろう TBS「金スマ」打ち切り 日テレに続き降板も フジ・テレ朝は休止

中居正広

　TBSは20日、タレントの中居正広（52）を巡る女性トラブル報道を受け、MCを務める「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（金曜後8・57）の番組打ち切りと、「THE　MC3」（月曜後9・00）について中居の降板を発表した。中居がレギュラー出演する地上波5番組のうち、3番組で正式な対応が発表された。

　中居の報道後、日本テレビ系「ザ！世界仰天ニュース」がいち早く中居の降板を発表した。TBSでは「金スマ」「THE　MC3」ともに今年に入ってからは一度も放送されていなかったが、この日正式に「TBSテレビは、昨年から中居正広さんが出演する番組の制作や放送を見合わせ、双方代理人等との対話を行ってまいりましたが、状況を総合的に判断した結果、『THE　MC3』は降板、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』は放送を終了することにいたしました」とする対応を説明した。

　騒動前の中居のレギュラー番組は上記3番組に、フジテレビ「だれかtoなかい」とテレビ朝日が「中居正広の土曜日な会」を加えた5番組。両番組が放送を当面の間休止すると発表しているが、中居の今後の対応についてはまだ明かされていない。

　テレビ東京ではスペシャル番組に中居を起用していたがレギュラー番組はなく、今後も中居の出演は予定されていない。

　中居を巡っては昨年12月末に女性との間に起きたトラブルを高額な示談金で解決していたことが発覚。騒動となり、各局が直近のレギュラー番組の休止、差し替えを続々と発表。社員の関与が報じられているフジテレビの港浩一社長は17日に会見を緊急開催。一連の騒動を謝罪した。トラブルを2023年6月の発生直後に「認識していた」ことを明らかにした。今後は新たに設置する第三者の弁護士を中心とする「調査委員会」に調査を委ねるとした。

　スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万～9000万円の示談金を支払って解決している。当時女性は中居の仕事先である会社に勤務していた。