平戸海 過去6戦全敗の豊昇龍から待望の白星 「勝つときは一気の攻めだった」 場所前の稽古の雪辱

＜大相撲初場所9日目＞懸賞を受け取る平戸海　（撮影・西海健太郎）

　◇大相撲初場所9日目（2025年1月20日　東京・両国国技館）

　平幕・平戸海（24＝境川部屋）が綱獲りを目指す大関・豊昇龍（25＝立浪部屋）を破り、4連勝とした。

　「どうやっていったか分からないけど、立ち合いでしっかり当たって押されないことを意識していた」。立ち合いから相手の突き、押しに対抗。「落ち着いて取れた。内容は良くないけど、体が勝手に動いた」と最後は突き落とした。

　過去6戦全敗だった相手から待望の白星。「うれしいですね」と笑みをこぼした。

　場所前の稽古では「引いたりして負けていた。前に出ることを意識してやった」。8日には境川部屋に出向いた豊昇龍と23番取った。4勝19敗と完敗だったが、「稽古場で勝つときは一気の攻めだった。それを意識していた」と雪辱を果たした。