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柔道・羽賀龍之介引退会見 大野将平からサプライズメッセージ「金鷲旗の大記録」高校時代の思い出語る

スポニチアネックス / 2025年1月20日 20時27分

<羽賀龍之介 引退会見>大野将平氏からビデオメッセージが贈られた羽賀(撮影・五島 佑一郎)

 柔道男子100キロ級でリオ五輪銅メダリストの羽賀龍之介(33=旭化成)が20日、都内で会見を開き、現役引退を発表した。

 会見の最後には、サプライズでメッセージビデオが流れた。登場したのは、小学生時代の恩師で神奈川・朝飛道場館長の朝飛大氏と、旭化成の同期で73キロ級リオ五輪・東京五輪連覇の大野将平(32)。朝飛氏は「柔道以外でもたくさんの人を幸せにして引っ張ってくれた。その考え方や人間性で、周りを幸せにする指導者になってください」とエールを送った。

 大野は「羽賀龍之介を語る上で一番欠かせないのは金鷲旗の大記録」と同学年ならではの思いを明かした。「お互い高1でレギュラーとして戦い、私は負けて悔しい思いをしましたが、大記録の一部になれていることを誇りに思っています。我々世代の柔道家はみんな、スーパースター羽賀龍之介を倒そうと必死に稽古してました。感謝しています」。羽賀が東海大相模高1年時に金鷲旗高校柔道大会で史上初の20人抜きを達成した時の思い出を語った。

 大野は2023年3月に第一線を退くことを表明し、現在は日本オリンピック委員会(JOC)のスポーツ指導者海外研修員としてイギリス留学中。羽賀も同じくJOCのスポーツ指導者海外研修員として早ければ4月からドイツに留学する予定だ。大野は「私もヨーロッパ生活1年半経ったけど、選手からコーチに転換する良い2年間にしてほしい。必ずそうなると思います。ヨーロッパでお待ちしております」と呼びかけた。

 ◇羽賀 龍之介(はが・りゅうのすけ)1991年(平3)4月28日生まれ、宮崎県延岡市出身の33歳。5歳から柔道を始め、神奈川・東海大相模高3年時に全国高校総体100キロ級優勝。東海大1年時に世界ジュニア選手権優勝、講道館杯優勝。2年時にユニバーシアード優勝、講道館杯優勝。卒業後は旭化成に所属。2015年世界選手権優勝、グランドスラム東京大会優勝。2016年リオ五輪銅メダル。2019年選抜体重別選手権優勝、講道館杯優勝、グランドスラム大阪大会優勝。2020年全日本選手権優勝。2022年選抜体重別選手権優勝。得意技は内股。段位は五段。身長1メートル86。

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