1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

春場所 32年ぶり横綱空位危機 豊昇龍痛恨の連敗 綱獲り絶望的

スポニチアネックス / 2025年1月21日 4時46分

<大相撲初場所9日目>平戸海に突き落としで敗れ、唇をかむ豊昇龍(右)

 ◇大相撲初場所 9日目(2025年1月20日 両国国技館)

 綱獲りの大関・豊昇龍は平幕・平戸海に突き落とされ、痛恨の連敗で3敗目を喫した。平幕に3敗するなど内容も乏しく、場所後の横綱昇進は絶望的。3月の春場所は93年初場所以来32年ぶりとなる横綱空位の危機に直面した。単独首位で折り返した平幕の金峰山が1敗の尊富士との激しい攻防を制し無傷の9連勝。1差で平幕の千代翔馬が追い、2敗は平幕の王鵬、尊富士となった。

 「荒れる初場所」は波乱の嵐が日増しに猛威を振るっている。過去6戦全勝とカモにしていた平戸海に足をすくわれた豊昇龍は館内が騒然とする中、寂しそうに支度部屋に戻ってくると、右手で報道陣を制止した。はあーと息をついて前かがみになる姿は寂しいものだった。

 前日、正代に敗れ2敗目を喫した。もう負けられない状況の中、立ち合いから手を伸ばして突き放していくが、正代戦同様に足がついていかない。前のめりになってバランスを崩し、相手の狙い澄ました突き落としの餌食となった。平幕に連敗、そして3敗目。八角理事長(元横綱・北勝海)は「豊昇龍は足が出ていない。安全にいこうという気持ちで、上体にばかり力が入っていた」と言及した。

 横綱審議委員会の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。昇進問題を預かる審判部の高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「残り、どんな相撲を見せてくれるか。優勝がどのライン(何勝)になるか、分からなくなっている」と語った。だが九州場所の豊昇龍は優勝次点。仮に12勝で優勝しても物足りなさは否めない。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降に誕生した横綱33人のうち、直前場所で連敗して昇進した例はない。

 5日目には20場所も一人横綱として引っ張ってきた照ノ富士が引退した。先場所優勝の琴桜は早々と昇進の可能性が消滅し、この日で6敗目。綱獲りが期待された2大関がコケた。春場所は、北勝海が92年夏場所前に引退し、曙が93年春場所で新横綱に昇進するまで番付上4場所空位だった時以来32年ぶりに横綱不在となる可能性が高まった。 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください