中畑清氏 ドジャース・佐々木朗希6年目のフィジカル面成長大いに期待
スポニチアネックス / 2025年1月21日 5時33分
いろいろやってるねえ。プロ野球の自主トレ。琉球古武術の武器を取り入れたり、寒稽古みたいのをやったりさ。2月1日のキャンプインまであと10日ほど。いよいよ始まるって気持ちになる。
その昔は1月中旬から「合同自主トレ」という名の事実上のキャンプを強制されていた。参稼報酬期間は2月1日~11月30日。オフシーズンまで球団に管理されるのはおかしいってことでね。私が初代委員長を務めた労働組合・日本プロ野球選手会で要求して「ポストシーズンの順守」を勝ち取ったんだ。
その初年度の1989年。巨人のチームメートの山倉和博や角三男(のちに盈男)らと河口湖に行った。ヨガの先生に来てもらってね。ライオンのポーズをやったりして体を柔らかくしてさ。呼吸法や瞑想(めいそう)法で気持ちをコントロールするすべを教わった。
それぞれ狙いを持って行っている自主トレ。最近は他球団の選手と一緒にやる選手が多い。最初は違和感があったけど、今は悪くないなと思っている。教わるだけでなく、教えるのもいい刺激になる。みんな自分を高めるためにやってるんだよね。
さて、気になっていた佐々木朗希の行き先がドジャースに決まった。他に日本人がいない弱いチームで挑戦してもらいたいとひそかに思ってたんだけど、やっぱりそうかという結果。迷いながら最後は自分を成長させられる環境を一番に考えたんだろうね。
ド軍には23年のWBCで同じ侍ジャパンのユニホームを着た大谷翔平、山本由伸という心強い先輩がいてさ。グラスノー、スネルもいて充実した先発投手陣。いきなり中4日のローテーションを求められることはないと思う。
ロッテでの5年間。大事に育てられ、規定投球回数に達したことは一度もない。メジャーで1シーズン持つのかなという不安はあるけど、無理使いはされないだろうし、プロ6年目でフィジカル面の成長があるはず。同じ東北人として大いに期待している。がんばっぺ!
そのほか青柳晃洋はフィリーズ、藤浪晋太郎はマリナーズとマイナー契約を結んだ。ともに招待選手として春季キャンプに参加。目いっぱいアピールして、メジャー契約をつかみ取ってほしいな。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)
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