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日本ハム・新庄監督「申告三振」大歓迎 “上沢問題”のルール改善も求める

スポニチアネックス / 2025年1月21日 5時33分

記念撮影の前にソフトバンク・小久保裕紀監督(左)に話しかける日本ハム・新庄剛志監督

 ◇12球団監督会議(2025年1月20日 都内ホテル)

 プロ野球の12球団監督会議が20日、都内のホテルで開催され、日本ハムの新庄剛志監督(52)が就任4年目を迎えた今年も存在感を示した。プロでの7回制導入を提案し、会議で話題に上がった「申告三振」などにも賛同。日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦も、わずか1年で帰国した上沢直之投手(30)がソフトバンクに加入したことを受け、改めて同制度のルール変更を希望した。

 昨季の順位で座る位置が決まる監督会議。2年連続最下位の昨年まで、端ばかりに座っていた。昨季2位で榊原定征コミッショナーに近い“上席”となった新庄監督は会議を終え「気持ち良かったー」と上機嫌。自然と口調も滑らかになった。

 2年前にセ・パの「シャッフル案」など奇抜な提案をしてきた。今年は会議での発言ではないが、時間短縮の案として挙げたのが「7回制」の導入。「7回なら全力でいける投手をつぎ込む。僕がファンとして球場に行ったら7回がいい。(歌手の)ライブの3時間は聞くのも飽きる」と私見を述べた。既にアマチュアでは国際大会などで導入している。プロで近い将来に実現する可能性は低いが「3カ月もあれば慣れる」とする。

 予定より28分も押して1時間58分と会議は白熱。時間短縮に関しては、同学年のソフトバンク・小久保監督から「申告三振」の提案があった。交流戦で投手が打席に立たずに三振と見なすもので、球数減少や打席に立つ投手の負担軽減などにもつながる可能性があり「監督が“三振してこい”と言っている時に打席に立つ必要はない。実は俺も“三振します”で良くね?と思っていた」と賛成した。

 ポスティングシステムでの米球界移籍後、1年後などすぐに日本の他球団に移籍できる現状のルールの見直しも要求した。昨季に日本ハムからメジャー挑戦し、今季からソフトバンクに加入した上沢を例に挙げ「この流れはやめてほしいと言った。面白くない。向こうでダメで、違う球団となると監督としては“はぁ?”となる」と問題提起し、さらに「帰ってきてから(前所属球団で)最低1年やってから(移籍する)」と改善案も示した。選手がMLB球団の帽子をかぶる私服姿を問題視する声も上がり、新庄監督は「ダメじゃないですか。やっぱり自分のチームへのこだわりを」と賛同した。

 柔軟な発想と鋭い発言で毎年のように会議を盛り上げるが、全てはプロ野球の未来のためだ。「違うものは違うと、プロ野球にとって良くないものに対して言っているだけ」と新庄監督。就任4年目も“らしさ”を貫く。(田中 健人)

 ≪「7回制」高野連でも議論本格化≫社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は、23年に試合内容を濃密かつスピーディーなものとし、社会人野球の価値を高めることを目的として、都市対抗や日本選手権につながる大会は対象外としながらも全国9地区の約40大会で「7回制」を導入。高野連は昨年8月に7回制に関するワーキンググループを設置し、議論が本格化している。また大リーグはコロナ下の20、21年に1日に2試合を行う「ダブルヘッダー」で導入。世界大会ではU18代表など世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の国際大会などで既に導入されている。

 ≪新庄監督の過去の監督会議≫☆22年1月19日 コロナ下でオンライン開催。各球場を満員にするため対戦前にさまざまな話題づくりを行うことを宣言。従来通りの延長12回制に戻ることには「延長になる前に勝てばいいんでしょ」と豪快に笑い飛ばした。

 ☆23年1月18日 都内で3年ぶりに対面形式で開催。セ・パ「シャッフル案」を提案し「シーズン後に箱の中にボールを入れて監督が引く。来年、ファイターズはセ・リーグ!みたいな」と説明。日本一球団とワールドシリーズ王者との「世界一決定戦」の開催も提案した。

 ☆24年1月16日 会議で発言はなかったが、その後の取材対応で観客動員増のため「交流戦2期制」の私案を披露。1年前に提案した「世界一決定戦」についても改めて希望し「俺がコミッショナーになったら言おうかな」と冗談めかした。

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