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日本バレーボール協会勤務の異色ボクサー鵜川菜央 大差判定勝ちで初防衛 ダウン奪取に「自分がびっくり」

スポニチアネックス / 2025年1月21日 21時22分

<WBO女子アジアパシフィックアトム級タイトルマッチ>3回、宗利(右)を攻める鵜川(撮影・藤山 由理)

 ◇プロボクシングWBO女子アジア・パシフィック・アトム級タイトルマッチ8回戦 王者・鵜川菜央《○判定●》宗利佳歩(2025年1月21日 東京・後楽園ホール)

 女子5大タイトル戦が行われ、WBO女子アジア・パシフィック・アトム級王者・鵜川菜央(29=三迫)が大差判定勝ち(80―70、79―71×2)でプロ6連勝を飾り、初防衛に成功した。

 タイトル初挑戦の宗利相手に1回、強烈なカウンターの左フックをあわせてダウンを奪取。2回にも右ストレートが顔面を捉えるなど、左ジャブを軸に組み立て主導権を握った。左フックを再三ヒットさせ、4回終了時の公開採点ではジャッジ3人が王者を支持する圧巻の内容。

 1回のダウンシーンには「自分が一番びっくりした」とおどけながら「気持ちの強い選手だったし、同郷対決でいい試合がしたかった。感謝したい」と兵庫・姫路市出身の宗利との対決を制し、昨年6月の前戦に獲得した王座の防衛に成功した。

 高校までバレーボール一筋で大学4年から競技を開始。現在は日本バレーボール協会に勤務する異色のボクサー。正統派スタイルを武器にここまで連勝を継続させるが、現状に満足は一切ない。「(加藤トレーナーから)倒してこいとアドバイスされてKOしたかったがダメでしたと」と最後まで反省を口にし「もっと自分の殻を破っていかないと力強いボクシングはできない。KOできるボクシングを身につけたい」と快勝にも浮かれた様子はなかった。

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