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元女子統一王者・黒木優子 “日韓対決”制し世界王者返り咲き 試合後は大号泣も「首の皮一枚つながった」

スポニチアネックス / 2025年1月21日 22時31分

<WBA女子世界ミニマム級王座決定戦>6回、ソ・リョギョン(左)を攻める黒木(撮影・藤山 由理)

 ◇プロボクシングWBA女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦 黒木優子《○判定●》ソ・リョギョン(2025年1月21日 東京・後楽園ホール)

 「Lemino BOXING フェニックスバトル128」の女子5大タイトル戦が行われ、メインのWBA女子世界ミニマム級王座決定戦では元WBA、WBO女子世界アトム級統一王者で現WBA世界女子ミニマム級1位の黒木優子(33=真正)がWBA同級7位ソ・リョギョン(韓国)に僅差判定(96―94×3)で競り勝ち、約1年ぶりに王者返り咲きを果たした。勝ち名乗りを受けた黒木は大号泣し山下正人会長と抱擁。「教わったことが何もできなかった」と悔し涙を浮かべながら「チャンピオンに返り咲けて首の皮一枚つながった」と目を赤くしながら喜びを口にした。

 序盤は前に出る相手に苦戦。接近戦で相手のパンチを浴びる場面もあったが、カウンターをあわせて応戦した。7回にはバッティングで左耳を負傷。聴覚が鈍くなったが「あそこで前のめりになっていたところを修正できた」と終盤は立て直し、僅差判定で競り勝った。

 昨年1月に松田恵里(TEAM 10COUNT)に10回判定負けし、WBA・WBO世界アトム級王座から陥落した。同9月の再起戦で4回TKO勝ちして以来の再起2戦目に挑む。世界挑戦“ラストチャンス”と位置づけた一戦だった。山下会長は「30点」と手厳しかったが「あの展開で勝つことに意義がある」と称えた。

 今後については同会長は「ノープラン」と明かしながら「(黒木は)もう33歳。普通の防衛戦をやっていても意味がない。そこ(統一戦)にチャレンジしていきたい」と他団体との王座統一戦を視野に入れる。

 「33歳まだまだ伸びしろあると書いておいてください」と最後はちゃめっ気たっぷりに話した黒木は「今日の内容では世界チャンピオンと言えない。次は全然違う姿を見せられるように頑張りたい」と視線を上げた。

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