オリックス・田嶋 “菅野流”新フォームで初の2桁勝利狙う「球の抜け感が減ってはきている」

キャッチボールするオリックス・田嶋（撮影・後藤　正志）

　オリックス・田嶋が決意の“変身”だ。大阪・舞洲の球団施設では今年初となるブルペン投球を行い、20年の巨人・菅野智之（現オリオールズ）をほうふつさせる腕主導の新フォームで30球を投じた8年目左腕。「しっかり右腕も使えるようになった。球の抜け感が減ってはきている」と話した。

　2年連続で6勝にとどまった昨季終了後、「どんどん変化して成長してきたい」と新フォーム模索を示唆。年明けに千賀滉大（メッツ）らのトレーニングをサポートしてきた鴻江寿治氏の下で、自身初めて他球団選手を含めた合同自主トレに4日間参加。腕を先に顔付近に引いてから投球動作に入る投げ方を提案され、取り入れた。現在は「実戦で投げてどういう手応えになるか」と染みこませている段階という。

　今井や隅田（ともに西武）に加え、女子ソフトボールの上野由岐子ら他競技選手からも刺激を受け「新しい発見しかなかった」。自身初の2桁勝利を狙う決意を、その姿勢で示した。（阪井　日向）