阪神・岩崎の野望 “TEAM ZAKIリレー” 桐敷、及川、川原、栄枝と、そろって1軍で活躍を

静岡での自主トレを打ち上げ、阪神の勝ち星増加へ星を作る（下から時計回りで）岩崎、桐敷、及川、川原、栄枝（撮影・椎名　航）

　岩崎が“TEAM　ZAKIリレー”実現を今季野望に掲げた。この日、静岡市の草薙球場で行っていた自主トレを打ち上げ。ともに汗を流した桐敷、及川、川原、栄枝と、そろって1軍で活躍することを誓った。

　「先発・及川、（救援で）川原、桐敷でつないで岩崎みたいな。キャッチャー栄枝。左だらけだ（笑い）」

　左腕偏重リレーには思わず苦笑いを浮かべたものの、そろって1軍の舞台で活躍することが“チーム”を率いる者の理想でもある。

　「みんな1軍でどうこうっていう目標も言ってましたので、それがかなえば、そういう（リレーできる）試合も、もしかしたらあるかもしれないですね」

　今回の自主トレ期間中には各選手が今季の目標を口にする場も設定。各自の内容は「まあ良いんじゃないですか」と、先輩左腕をうなずかせる内容だったという。「（後輩たちも）昨年よりは考えを持ってやっているように見えました」と目を細めた。「挑戦」「感謝」をテーマに、4日から汗を流してきた18日間では、自身もすでに2度のブルペン入り。この日も捕手を座らせて25球を投じるなど肩も温まってきた。

　2年連続で春季キャンプは具志川スタートが決定。マイペース調整が許される立場でも「しっかりやらないといけない」と開幕から守護神を任される左腕は責任感もにじませた。（遠藤　礼）

　≪及川「同学年・朗希に負けない」≫

　及川は「令和の怪物」の背中を追い、さらなる進化を期す。19年のドラフト時にともに「高校BIG4」と称された佐々木朗希がドジャースとマイナー契約を結んだことについて「応援したいけど、負けないように。同級生はすごい選手ばっかりなんで。朗希に限らず、なんとか食らいついてやっていけたら」と決意を新たにした。この日は桐敷と並んでブルペン入りし37球。「順調に出力も上がってきてる。すごくいい自主トレになっている」と充実の表情を浮かべた。

　≪桐敷「感触を確かめながら」≫

　桐敷は焦らず、着実に状態を上げていく。自主トレ打ち上げとなったこの日は、草薙球場でブルペン入りし捕手を座らせて30球。「昨年ほどペースは速くない。自分の体と相談して。感触を確かめながらやっていく」と今後の見通しを口にした。キャンプは宜野座スタート。昨季は12球団最多の70試合に登板するなどブルペンに欠かせぬ存在だが、「自分の中ではまだ1年しかやれていない。アピールする立場なので」と気合十分だった。