新潟DF森 「戦術理解度は積み上げてきた。チームに還元できる」

開幕スタメンを目指す森

　【新潟・新戦力紹介（2）】DF森昂大（25）には大卒ルーキーで加入したJ2徳島での3シーズン、ボールを保持するチームのセンターバック（CB）として成長してきた確固たる自信がある。「J1に挑戦できているのも徳島でやってきたからこそ。まずは徳島でやってきたことを新潟でも出すことが最優先」と言い切る。

　徳島ではリーグ戦出場がなかった1年目の悔しさをバネに、2年目から主力に定着。3年目の昨季は38試合フル出場した。主に3バックの中央でプレーし、特にビルドアップでは「戦術理解度は積み上げてきた。チームに還元できる」と力強く言い、足元の技術だけでなく状況に応じたポジショニングも整理されている。

　徳島時代に仲が良かったDF橋本が昨夏に加入してから新潟の試合を注目するようになった。「J1であれだけのサッカーを体現できていたのに魅力を感じた。自分がやるのがイメージしやすかった」という中でオファーを受けて即決。それより前に橋本から「新潟（からオファーが）あるんじゃない？みたいに言われていた。その時は“ないでしょ”と言っていたが実現した」と橋本の予言が的中したことに驚く。

　オレンジ色のユニホームは長野県の国体選抜以来で懐かしさも感じている。昨季、チームは59失点と守備面で後手に回った部分もあっただけに「ビルドアップしながらも守備のことを考えながらボールを供給していきたい」と堅守構築にも強い意欲を示している。

　◇森　昂大（もり・こうだい）1999年（平11）4月27日生まれ、長野県出身の25歳。小学1年からサッカーを始め、創造学園―びわこ成蹊スポーツ大を経て、22年に徳島に加入。昨季は徳島で副主将を務めた。J2通算70試合出場1得点。1メートル83、74キロ。利き足は右。背番号は38。