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今年は米国&サウジ進出予定の井上尚弥、24日は「凄く大事な位置付け」 相手変更も問題なし

スポニチアネックス / 2025年1月22日 15時47分

<井上・金会見>意気込みを語る井上(撮影・島崎忠彦)

 ◇プロボクシング WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBO11位 金芸俊(韓国)(2025年1月24日 東京・有明アリーナ)

 プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ(24日、東京・有明アリーナ)の公式会見が22日、横浜市内のホテルで開かれ、統一同級王者・井上尚弥(31=大橋)が挑戦者のWBO同級11位・金芸俊=キム・イェジュン=(32=韓国)と初めて顔を合わせた。

 会見には井上がプロモート契約を結ぶ米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOも出席。「韓国の選手は常にタフで大変良いファイターがそろっており、70年を超えるボクシングの経験では、急きょ試合が決まった選手が番狂わせを起こすことはたびたびあったが、井上選手は今回も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると期待している」と期待を寄せた。また、同じアジア出身の元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)との比較で「井上選手の方がパッキャオ選手よりも上だと思う」と断言した。

 井上陣営は今年5月に米ラスベガスでの試合を計画しており、対戦相手はWBC同級1位アラン・ピカソ(24=メキシコ)が最有力とされている。また、今秋には30億円とされる巨額スポンサー契約を結んだ「リヤドシーズン」の一環で、サウジアラビアでの試合計画も進行中だ。この試合が持つ意味を問われた井上は「今年は米国、サウジとまた海外進出の年になってくる。凄く大事な試合という位置付けがある」とコメント。「リヤドと契約して、自分としてもこれからのボクシングキャリアを加速させたいと思っている」と付け加えた。

 当初は昨年12月24日に予定されていた試合は、挑戦者だったIBF・WBO同級1位のサム・グッドマン(26=オーストラリア)が同14日にスパーリングで左目上をカットしたため興行が1カ月延期。さらに今月11日、再び負傷したグッドマンが挑戦を断念したため、リザーバー(代役)として唯一名乗りを挙げていた金芸俊との防衛戦に変更された。井上は「1カ月の延期は気持ちの持ちようでなんとでもなるが、10日前に相手変更というのは対応しきれない選手もいると思う。でも自分はどんな相手でも自分のボクシングを一致させる引き出しがあるので、何とも思っていない」と頼もしく語った。

 金芸俊はKO決着を宣言し、井上に「初回からベストの姿を」と要望。感想を問われた井上は「もちろん初回から全力でと考えているけど、攻撃を前面に出すのか、しっかりとボクシングIQを高く全力で行くのかで違ってくる。そこは考えてしっかりと作業していきたい」と述べた。

 5試合が予定されている興行のもようは当日午後3時20分よりNTTドコモの映像配信サービスLeminoが独占無料配信する。

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