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カンテレ・大多亮社長“異例会見”で中居とフジに怒り「この件については関西テレビは一切関与してない」

スポニチアネックス / 2025年1月22日 16時50分

定例の「新年社長会見」に臨んだカンテレ・大多亮社長

 タレント中居正広(52)の女性トラブルを巡っての対応で物議を醸すフジテレビの準キー局、在阪局のカンテレ・大多亮社長(66)が22日午後、大阪市北区の同局で恒例の新年社長会見を行い、テレビカメラ6台、27社48人の報道陣が詰めかけた。

 異例の形で行われることになった恒例の新年社長会見。司会者が「中居正広さんについての質問を受けようと思います」と話し始め、これを受ける形で大多社長が「私がフジテレビに在籍していた当時の事案です。1年半前事案。この件については関西テレビは一切関与しておりません。取引をしている方々、スタッフ、ご迷惑ご心配をかけ心よりお詫びしたい」と謝罪した。

 また、CMについて「このことで30数社の方が提供を外すとかACに切り替わっている」と明かした。17日のフジテレビ・港社長の記者会見直後から、系列の関西テレビも企業CMがACジャパンのCMに差し替わるなど、影響を受けている。

 大多社長は、今回の問題を把握した経緯とその際の思いについて「この事件が起きてから、ま、ほどなくして私の元に報告が上がっております。非常に重い案件だなと、こういうふうに思いましたし、ある種の衝撃を私は受けました。とにかくこれは、この女性のケア、プライバシー、人権、精神のケアというのを本当にどれだけしっかりとやらなければいけないというふうに強く思ったのを覚えております。その(被害)女性が、ま、非常にその当たり前なんですけども、公言にはしたくない…ちょっと言葉は分かりませんけども…表に出さない方がいいし、そういった中で、誰にも知られたくないってことだと思うんですけども、私まで上がってきたということなんですね。なので、凄い限られた状況の中で私はその情報を得たということです。大変重い案件でありますので、これは社長には上げないといけない。あの、僕までで止めとくこともですね、考えられなくもないですけど…知ってる人が増えるということは避けた方がいいのかというような考えもありましたが、私の判断で港社長に上げた。その日のうちに上げたような記憶があります」と言及。

 そして、厳しい表情で「トラブルを把握してからも中居の番組を続けていたことに関し「中居を守ろうとか、そういう意識はなかった」と明言。それでも続けたことに「彼女(被害者)を守る最善は何かを考えた。ズルズル(番組を)やってるじゃないか、という厳しい指摘も分かっています。いつ、(番組を)終わらせるのか、いつやめるのか、と常に頭の中にありました」とした。その上で「怒り?そう取っていただいて結構です」と話した。

 従来は関西放送記者会に所属する新聞社に向けての会見だが、この日は参加を希望する加盟社以外のテレビ局、ネットメディア、週刊誌、フリー記者など基本的には「他メディアを断らない」という方針で受け入れ、加盟社以外もオブザーバーとしてではなく質問も許された。テレビ局の生中継での放送はNGとなったが、情報解禁時間の設定もなかった。通例では、冒頭に幹事社が決められた質問を投げかけ社長が応答。その後、自由な質疑応答という流れだが、この日は社長が冒頭で視聴率の報告などを行いスタートした。登壇したのも大多社長1人だった。

 フジテレビに関しては港浩一社長が17日、定例の記者会見を前倒しする形で行われたが、出席できたのはラジオ・テレビ記者会の加盟社1社あたり2人までで、週刊誌やネットメディア、フリー記者は出席を認められず、加盟していないNHKや民放各局も動画撮影は禁止。オブザーバーとしての参加で、写真撮影も会の冒頭のみ、さらには内容の報道ができるのも会見終了後と制限が多いことでも批判が噴出していた。

 大多社長はフジテレビの執行役員や常務を歴任し2022年からは専務、昨年6月に関西テレビの社長に就任した。23年6月、中居と女性とのトラブルが起こった時には初期段階で報告を受けた人物とされ、フジテレビを知り尽くす人物として発言が注目されている。

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