オリのネクストブレーク候補 高卒3年目右腕・斎藤が豪州WLで持ち帰った収穫と課題とは
スポニチアネックス / 2025年1月23日 7時1分
異国の地での戦いを終えて久々に取材したが、あどけない笑顔はそのままだった。オリックスの右腕・斎藤響介投手(20)のことである。昨季にプロ初勝利を含む2勝を挙げ、高卒3年目を迎える今季はさらなる飛躍を期す右腕は、昨オフに豪州でのウインターリーグに参加。約1カ月半に及ぶ期間で6試合に登板(5先発)し、3勝1敗、防御率4・34の成績を残した。
「結構オーストラリアでいっぱい投げて、いろんな球種だったりを試せたので。(今季も)頑張っていきたいなと」
昨季は投げていなかったツーシームに加えて、フォークやスライダーの決め球としての成熟度の向上にも取り組んだという。「結構、2ストライクからの決め球が甘くいくことがあったので。いろいろオーストラリアのコーチとも話して、“2ストライクから打たれるのはもったいない。ワンバウンドでもいいから”と」。助言によって意識を変えたことにより、「向こう(豪州)では2ストライクから変化球を低めに集めれば、少し低くても振ってもらえたりしたので。日本でもどんどんコントロールよく投げていければ」と収穫を持ち帰った。
取り組んだ変化球を生かすも殺すも、最速152キロを誇る直球次第である。昨季は制球を気にするあまり、「去年はあまり真っすぐが伸びていなかった。腕を思い切り振るって気持ちは持っていても、うまく振れなかった」と振り返るが、豪州では「あまり変に意識とかせずに力強く投げられたので。腕を振れた気がします」とこちらも改善の傾向。「最速というよりかは、平均球速を上げて。150キロ近くは平均で投げられるぐらいになりたい」と、レベルアップへの課題を設定した。
球種以外で豪州で得られたものを聞くと、「結構ウエートとかもいっぱいやって、ご飯もいっぱい食べたので。そっち(体づくり)も結構頑張ったなって思います。バーガーとか他のメニューにも全部ポテトがついてきたりして、残せない状況でした…」と屈託のない笑顔を浮かべた。昨季は開幕時点で73キロあった体重がシーズン途中に70キロまで落ちたこともあり、「体重が落ちると球(の威力)も落ちたり、体重によって球速も変わっていたので。いっぱい食べたい」と、体重維持もテーマの一つだ。
21日には大阪・舞洲の球団施設で年明け初のブルペン入り。23年オフにドジャース移籍前の山本由伸からネクストブレーク候補として指名された逸材は、取材の最後に筆者が聞いた今季の目標に「昨シーズンは1軍と2軍を行ったり来たりしたので。1軍でずっと投げきれるように頑張りたいです」と、柔和な表情を少しだけ凜々しくさせた。(記者コラム・阪井 日向)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本ハム・福島 高卒4年目、開幕ローテ入りへ新球習得「そろそろ結果とか数字にもこだわりたい」
スポニチアネックス / 2025年1月19日 6時3分
-
新球種ゲットでオリ育成24歳に覚醒の気配 異国で積んだ鍛錬…習得した“アクセント”
Full-Count / 2025年1月17日 7時40分
-
日本ハムの松本遼が支配下目指し大海塾入門 大谷後輩が勝負の5年目「凄くいい勉強になった」
スポニチアネックス / 2025年1月14日 8時41分
-
大阪桐蔭・森陽樹 佐々木朗希参考に飛躍期す1m90超大型右腕 狙う最速155キロ
スポニチアネックス / 2025年1月14日 7時1分
-
ソフトバンク 育成3年目の水口 3つの公約クリアで2軍デビューだ
スポニチアネックス / 2025年1月14日 5時25分
ランキング
-
1王貞治氏「日本の野球界もずいぶん成長した」イチロー氏の米野球殿堂入り祝福 日本の殿堂入りでは祝辞も
スポニチアネックス / 2025年1月22日 11時53分
-
2佐々木朗希、プロ1年目の右肘負傷が早期メジャー移籍の理由と明かす「いつ投げられなくなるというか」
スポーツ報知 / 2025年1月22日 20時6分
-
3佐々木朗希ドジャース入団会見スピーチ全文「ベストだと信じて」「自分も被災して苦しい思いも」英語はなし
スポーツ報知 / 2025年1月23日 8時32分
-
4争奪戦だった中日FA福谷浩司、「移籍して輝く選手が多い」日本ハムへ 新天地で「大化け」の可能性
J-CASTニュース / 2025年1月22日 17時48分
-
5「初めまして佐々木朗希です」ドジャースSNSに初登場「一員になれてうれしい」と第一声
スポニチアネックス / 2025年1月23日 7時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください