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阪神・村上「QS王」目指す 青柳の“熱いメッセージ”「自分を許すこと」の重要性を胸に

スポニチアネックス / 2025年1月23日 5時17分

青柳(左)が見つめる中、ボールを投げ込む村上(撮影・椎名 航)

 阪神の村上頌樹投手(26)が22日、静岡県沼津市の県営愛鷹(あしたか)球場で前阪神でフィリーズとのマイナー契約に合意した青柳晃洋投手(31)らと行っていた自主トレを打ち上げた。練習後、青柳は後輩たちに約7分間の熱弁。先発に定着して3年目を迎える村上は、熱い言葉の数々を受け止めて決意を新たにした。チームや自身の勝敗に一喜一憂せず、着実に試合をつくって役割を果たす「QS王」を目指していく。

 熱く、強く投げかけられた言葉に村上は小さくうなずいていた。

 「昨年、自分も考えが凄い苦しい方向にいっていたので。そこを(青柳さんに)もう一回言われて、しっかりやっていこうかなと」

 自主トレ打ち上げに際し、リーダーの青柳が後輩8選手を集め、約7分間、熱弁した。一人、一人の名前を挙げる中で「頌樹も…」と、虎の若き大黒柱にも助言を送った。

 指摘されたのは「自分を許すこと」の重要性。いわば自己肯定感を上げることで、先輩右腕は周囲が設定する“ハードル”との向き合い方を説いた。

 「活躍した人はどんどんハードル上がってる。これじゃダメ、ということが増える。頌樹なら2桁勝つ、規定投げるのが当たり前、と。最低限これはやっている、と自分を許してあげないと」(青柳)

 村上は23年にリーグMVPに輝き、ブレークを果たした。昨季は2年連続で規定投球回をクリアし、先発の軸として貢献したものの、「自分のハードルを上げていた。抑えても内容にこだわってしまった」と結果は好投でも細かな内容にとらわれ、自らに重圧をかけることも多かった。アスリートとして当然の思考とも言えるが、青柳は「6回3失点、これはダメなピッチング、となるけど普通に考えたらナイス。そこは許してあげないと」と、もう少しだけ肩の力を抜くことを勧めた。

 「許せる範囲を増やしてあげようかなと。(先発枠に定着して)3年目、昨年みたいに(自分へのハードルを)きつくしていたら本当に無理だと思う」

 そう言って視線を上げた村上は、クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)を積み上げることに徹することも心構えの一つだとし「そこはずっとやりたい。やっぱりイニングを投げれば先発の役割を果たせる」と思考をシンプルにした。QS数は、23年が18(21先発)でリーグ2位、昨季は15(23先発)でリーグ10位。自身初の「QS王」は今季のさらなる飛躍を裏付ける“タイトル”になるかもしれない。

 「この2週間とこの2年で学んだことをまた(今季)1年間やって。(シーズンが)終わった時に話ができたら」。“青柳の教え”という財産を手に、勝負の一年に挑む。 (遠藤 礼)

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