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イチロー氏 日本選手にハッパ 野手初の日本選手として米国挑戦し四半世紀「こんなに少ないのか」

スポニチアネックス / 2025年1月23日 2時33分

殿堂入り会見で話すイチロー氏(AP)

 ◇イチロー氏 アジア出身初の米野球殿堂入り

 野球殿堂入りという晴れの場で、イチロー氏は日本人大リーガーの現状にあえて苦言を呈した。01年に野手初の日本選手として海を渡ってから四半世紀。「今年で僕が初めて(米国に)来てから25年目。感覚的にはまだまだ少ないですよね。25年後にこんなに少ないのか、っていう感触です」と嘆いた。

 現時点で今季、大リーグ球団に所属するのはマイナー契約の佐々木(ドジャース)らを除いて11人。中南米系の選手を例に挙げ「(彼らは)どのチームにだっているじゃないですか。何人もいます。(日本選手は)そこまで到底及んでないですよね」と指摘した。昨季開幕時、米国を除いた国別で選手数が最も多かったのはドミニカ共和国の108人。次いでベネズエラが58人で、日本は10人で7位だった。

 昨季まで日本人メジャーリーガーは計72人。イチロー氏は日本選手11人目で、以降は61人が続いた。ただ、野手は同氏を含めて20人で全体の3分の1以下。今でこそドジャース・大谷が世界トップレベルで活躍しているが、パワー不足や動くボールの壁などに多くの野手がはじき返されてきた事実が歯がゆい。

 「あまりにも進み方が遅い、というのが僕の感触。各チームに1人2人、最低いるぐらいになっているんじゃないかと期待していた。全くそこまで届いていない」。01年にマリナーズに移籍し「初めての野手として覚悟を持ってプレーした」という。自ら切り開いた道に、一人でも多くの後輩が続くことを心から願っている。

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