吉永小百合主演映画で共演の天海祐希「小百合さんとご一緒させて頂けるのはとても有難い。幸せなこと」

吉永演じる主人公の山仲間役で共演した天海祐希　（C）2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

　吉永小百合（79）の最新主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」（監督阪本順治）の新キャストが22日発表され、佐藤浩市（64）と天海祐希（57）の出演が明らかになった。

　女性として初めて世界最高峰エベレストに登頂したほか、生涯に76カ国の最高峰・最高地点の登頂に成功。晩年も余命宣告を受けながら亡くなる直前まで山に登り続けた登山家・田部井淳子さんの実話を基に、その勇壮な人生を壮大なスケールで描く作品。撮影は既に終了しており、佐藤は献身的に支える夫の正昭、天海は山仲間で頼りになる親友・北山悦子を演じた。

　2018年公開の「北の桜守」以来、吉永と7年ぶりの共演となった佐藤は「まさか自分がこの世界に入るときに吉永小百合さんのお相手（夫役）をするなんてことは考えてもいませんでした」と話しながら、「4、5日間、富士の五合目・七合目で撮影をさせて頂いたのは凄い経験だったなと思います。シーンとしてのラストの撮影では、いい感じの夫婦の姿が撮れましたし、ここ一番って時には映画の神様があの雲海を晴らしてくれました」と振り返った。

　天海は19年公開の「最高の人生の見つけ方」以来、6年ぶりの共演。「吉永さんが両手を広げて全て受け止めてくださる方なので、私はもう本当に好きにやらせて頂きました。小百合さんとご一緒させて頂ける事というのはとても有難いことですから。幸せなことですし、声かけて頂けるって。（それだけでもありがたいのに）こんなに慕う役を頂けてとても嬉しかったです」とコメントを寄せた。

　吉永は「浩市さんとは2度目、天海さんとは3度目の共演です。いつかまたと願っていたことが実現するなんて本当に幸せなことです。一本調子になってしまいそうな私の演技をビシッと支えて下さいました。感謝の思いでいっぱいです。お父さん、悦ちゃん、ありがとう！ありがとう！」と共演を喜んだ。

　田部井さんのエベレスト初登頂から50周年となる今年秋に公開される。