倍賞千恵子＆木村拓哉 山田洋次監督作品で共演 倍賞「木村くんとまた一緒にお仕事できてうれしい」

＜松竹創業130周年記念　2025－26年ラインナップ発表会＞フォトセッションに臨む（左から）倍賞千恵子、山田洋次監督、木村拓哉（撮影・松永　柊斗）

　女優の倍賞千恵子（83）と俳優の木村拓哉（52）が山田洋次監督（93）の映画「TOKYOタクシー」（11月21日公開）で共演する。松竹が23日、都内で創業130周年を記念して行った2025―26年ラインアップ発表会で発表した。倍賞は「大好きな木村拓哉くんとまた一緒にお仕事できてうれしい」と笑顔を見せた。

　2人は2004年公開のアニメ映画「ハウルの動く城」で声優として共演し、実写では初共演。「ハウル」当時倍賞の要望で、2人でアフレコを実施したことがあったという。倍賞は「2階で待っていたら、階段をジーパンに真っ白なワイシャツを着て上がってきて、“うわー、格好良いな”と思った。今もその格好良さは変わらない。待ち時間に眼鏡をかけて本をじっと見ている姿がとても印象的。静かにしている木村くんってこんなに素敵なんだと思って感動しました」と木村のとりこになっていたことを明かした。

　木村は倍賞について「山田組に咲き続けているお花だと思っている」と表現し、「どうやって咲き続けてくださるのか、僕はそばで拝見させていただこうと思っています」と共演に向けた思いを告白。そして倍賞の言葉を受けて「現場では静かにしてます」とチャーミングに語った。

　昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市「東京」を舞台に人生の喜びをうたい上げる感動の物語。タクシー運転手の宇佐美浩二は、ある日、85歳の高野すみれを東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、いくつか寄り道を依頼する。次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる。撮影は来月～4月に東京近郊で行われる。