【サッカー】元日本代表・柿谷が引退会見 笑いあり涙あり「35歳まで続けられたことにびっくり」
スポニチアネックス / 2025年1月23日 13時52分
元日本代表のFW柿谷曜一朗(35)が23日、古巣C大阪の本拠・ヨドコウ桜スタジアムで引退会見を行った。
引退を決断した経緯について「未熟なままスタートした自分が35歳まで続けられたことにびっくりしている。サッカーが楽しく簡単で、こんな自分に合うスポーツはないと思っていた。でも数年前からしんどくて難しくて、新しいことに挑戦してみたい気持ちもあり、中途半端にプレーするのは違うなと思った」と説明した。
サポーターや家族に感謝を伝える際には、涙ぐむ場面もみられた。名古屋に移籍した21年のルヴァン杯決勝で古巣と対戦。その時、C大阪サポーターから「曜一朗はセレッソの曜一朗だから、どうなろうとプレーが楽しみなだけ」と声をかけられたというエピソードを話した時には涙を見せた。
アクロバティックなゴールでサポーターを湧かせた柿谷のベストゴールは「プロ初ゴールを決めた試合は鮮明に覚えている」と普通のゴールを挙げた。また“天才”と呼ばれたことについて「嫌だった。天才と言われれば言われるほど、普通のプレーをミスするとダメージがでかい。やめてくれ。本音です」と苦笑いだった。
今後について、指導者は「向いていない」とし、「サッカー系の文化人として幅広く今までの経験を伝えていけたら」と語った。
◇柿谷 曜一朗(かきたに・よういちろう)1990(平2)年1月3日、大阪市出身の35歳。4歳からC大阪の下部組織でプレーし、16歳でクラブ史上最年少のプロ契約。09年、練習への遅刻が常習化して当時のクルピ監督が激怒。J2徳島へ期限付き移籍する。12年にC大阪に復帰し、中心選手になると13年に日本代表に選出。14年ブラジルW杯に出場した。7月にスイス1部・バーゼルに移籍。16年にJ2だったC大阪に復帰して昇格を助ける。17年はルヴァン杯、天皇杯優勝に貢献した。21年に名古屋、23年に徳島移籍。24年シーズンで構想外となり1月18日に引退を発表していた。C大阪、徳島、バーゼル、名古屋で公式戦通算490試合に出場して86得点。1メートル76、68キロ。利き足は右。妻はタレントの丸高愛実、1男2女がいる。
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