リスク管理専門家 フジの中居問題対応「港社長と当時の大多専務に対応に対する考えに差があったのでは」
スポニチアネックス / 2025年1月23日 14時49分
企業のリスク管理に詳しい桜美林大学の西山守准教授が23日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび」(月~金曜前10・25)に出演。タレント中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビの編成幹部が関与したと報じられている問題で、トラブル発生時に同局専務取締役を務めていた関西テレビの大多亮社長が22日、大阪市内の同局で会見したことに言及した。
大多社長の会見は、7日に行われたフジテレビ港浩一社長の会見とは異なり、オープンな形式で開催。テレビカメラ6台、27社48人の報道陣が詰めかける中、2時間10分にわたり問題について説明した。大多社長は2年間フジの専務取締役を務め、編成制作の責任を担う立場だった。会見では、23年6月初旬のトラブル発生直後に「私に報告が上がってきた」と説明。「非常に重い案件」「ある種の衝撃を受けた」とし、報告を受けた当日のうちにフジの港社長に伝えたことを明かした。「(中居に)怒りを感じているか?」との質問には、「そう捉えていただいて結構です」と語気を強めた。
ただ、事態を把握していながら、中居を「まつもtoなかい(現・だれかtoなかい)」の司会から降板させることなく起用し続けたのが実情だ。専務在任期間には2度の改編期があったが、「中居氏を守ろうとか、そういう意識はなかった」とした上で、「(被害女性を)守る最善は何かを考えた」とあくまで被害女性のケアとプライバシー保護を最優先した結果であることを強調した。
女性はきょう23日発売の「週刊文春」で、中居の番組出演が続いていた当時の状況について「深く絶望しました」と告白している。被害女性の心情とは大きくかけ離れた判断に、大多社長は「彼女にとって配慮が足りなかったというのであれば、私たちの考えが至っていなかったのかもしれない。申し訳なく思うし、反省もしなければならない」と謝罪した。一方、17日のフジの会見で港社長から反省の弁はなかった。
西山氏は、フジテレビの企業ガバナンスについて「港社長と当時の大多専務には対応に対する考えに差があったのでは」と指摘。「女性とどう向き合っていたのかということが全く分からない中で、女性に対して誠実な対応をとったのかどうなのかということは分からないわけですよね。ただ、やはり双方の意見を聞いていると、大多氏は少なくともなにか(中居の番組を)続けてはならないというのはあったんだろうなというようなことで、(港社長と)少し差があったんだろうなとは思いますけど、これはちゃんと調査で検証をしていかなけれないけないことだと思います」と話した。
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